幸せの国・ブータンの旅 (2015年)

◆ 3日目 ◆



ホテルのレストランで朝食です。
このホテルの宿泊者は、私とガイド、ドライバーの3人だけでした…



トースト、オートミール、卵料理、フルーツ、コーヒー、ジュース… ブータンでの朝食はすべてこのパターンでした。



ブータンでは町から町への移動は、ほとんどが峠越えになります。
今日も断崖絶壁の悪路で峠越えをします。



急斜面に家と田んぼが点在しています。



落石、倒木、がけ崩れの連続、激しいデコボコ道でブータンの移動はかなり過酷です。
こんな狭い悪路でも大型トラックが走ってくるので、すれ違うのもやっとです。



霧も濃くなって視界も悪くなってきました。



峠を下ると ポプジカの谷が広がりました。



昼食は今夜の宿、ガキリン・ゲストハウスでいただきます。



標高約3,000メートルのポプジカでは夏でも寒く、レストランでは薪ストーブに火が入っていました。



ガキリン・ゲストハウスは2012年にできたばかりの木目調のホテルで、客室前が展望フロアーになっています。
ここからは雄大な湿地帯とポプジカ谷を一望にすることができます。

※ 廊下からの眺めはこちら ⇒ ポプジカ谷の眺め



昼食後、ホテルの近くにあるケベタン自然研究センターを訪ねました。
ここは王立自然保護協会が運営するセンターで、冬に多数飛来するオグロヅルの観察と保護を目的としたビジターセンターです。



館内にはシアターや観察室、パネルや剥製、模型の展示があります。



夏のこの時期に鶴はいません…
ガイドのサンゲー君がツルの格好をしてくれました。



ポプジカは、氷河が長い年月をかけて削り取った雄大な谷です。
ツルを守るため、ここの電線はすべて地下に埋められています。



谷には静かに風が流れていました。



村を抜けて高台にある寺院に向かいました。
この村は寺院の門前町で、在家僧が多く住んでいるそうです。



1613年に創建されたガンテ寺(ガンテ・ゴンパ)です。



マニ車を回して中に入ります。



本尊が安置されている中央棟(ウツェ)はかなり巨大です。
ブータン式に五体投地をおこなってお参りをしました。



中央棟(ウツェ)の周囲に回廊が取り囲んでいます。
この寺院には500名の坊さんが在籍しているそうです。 おそらく、出家も含めてだと思いますが…



建物の装飾もユニークで鮮やかなものでした。



門前の村を散歩しました。



伝統的なブータン様式の民家が並んでいます。



商店を覗いてみます。



所狭しと雑貨や野菜、飲食品が並んでいました。
物価は日本より少しだけ安い… ってところです。



ホテルに戻り、チェックインをおこないました。



部屋はツインベッドにシャワー、トイレです。
夜は寒いのでオイルヒーターを使用しました。
ポプジカは電力が安定していないため、このときも午後にしばらく停電が続きました。



昼食・夕食に辛いブータン料理が続きますから、辛いもの嫌いの私にとって食事は憂鬱でした…
食材は野菜とジャガイモが中心で、肉や魚も出ますが、肉は干し肉、魚は干物でした。
海の無いブータンですが、川には魚がおり、牛はたくさんいます。しかし、自国の肉や魚を食用として捕ることは宗教上で禁止されているらしく、これらはすべてインドからの輸入だそうです。
だから、干し肉と干物になってしまうのです。





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