徒歩で巡る江戸三十三観音 (第一巡目)

2016年 9月 3日

 ■ 江戸三十三観音巡礼

「江戸三十三観音霊場」は、江戸時代に開創された三十三ヶ所の霊場を基に、昭和51年に制定された。
その大半が山手線の内側に位置しているのでお気楽に巡れる気がし、巡礼をおこなってみた。

自分のルールとしては、
 @ 徒歩で巡る  
 A 番号の順番に巡る (順打ち)
ことにした。

巡礼の作法として納経などをおこなうとされているが、そんな本格的な巡礼をするつもりはなく、スタンプラリー的な感覚で巡ってみようと思う



 ■ bP 金龍山 浅草寺 (せんそうじ)

まずスタートは、雷門で有名な浅草寺。



朝の浅草寺は空いていたが、参拝者のほとんどが中国人観光客だった…



本堂で参拝
ちょうどお守りなどを扱う売店が開いたので、数珠くらいは持ち歩こうと購入する。
まぁ、気持ちの問題だけど…



本堂の柱に 『江戸三十三観音札所 第一番』 の看板。
坂東三十三観音は有名だが、江戸のそれはあまり知られていない。



本堂の外に仏足石があった。
浅草寺はよく訪れるが、この石の存在は気付かなかった。



参拝を終え、本堂の隣にある影向堂にて御朱印をいただく。



江戸三十三観音専用の 「御朱印帖 (納経帖)」 は無いとのことで、一般的な御朱印帖の表紙に 「江戸三十三観音」 と書いてくれた。 (御朱印帖 1,000円)



浅草寺の御朱印


 ■ 浅草から合羽橋へ

続いて bQ.清水寺に向かう。
伝法院通りの店はまだ開店前であった。



どの店のシャッターも江戸時代の絵が描かれており、風情がある。
(この時間だけ) シャッター通りだが、なかなか楽しい〜



鼠小僧次郎吉が屋根にいた…



店の看板にも趣があっていいですな〜



ここから浅草六区



六区の中心、浅草演芸場



合羽橋までやってきた。
金色の 「かっぱ河太郎」 の像・・・


 ■ bQ 江北山 清水寺 (せいすいじ)

合羽橋道具街の一角にある清水寺は、モデルハウスみたい…



2階のガラス戸にある小窓を開け、そこから賽銭を投げ入れて参拝。



2階右側のドアのインターフォンを押し、御朱印をお願いする。
「しばらくご本尊の前でお待ち下さい」 と通された本堂。
先ほどの小窓からの参拝は意味なかった…



御朱印をいただきながら、ご住職に
「順番通りに参拝する必要はありません。 こだわりを捨てることも仏教の教えのひとつです」
と言われ、この後は上野公園にある清水観音堂へ行くことを勧められた。


 ■ 合羽橋から人形町へ

どうしようかな… と悩んだが、仏教の教えに反するものの、ここは最初に決めたとおり、順番に巡る順打ち≠おこなうこととする。



合羽橋道具街は見ていて飽きない。
巨大な鍋や無数の食器類、店の看板など、飲食店を中心としたありとあらゆる商売道具が揃っている。



クッキーを作る時などに使う金型。
こんなに種類があるのか…



実にリアルな食堂のサンプル



巨大なコックは合羽橋道具街のシンボル的存在



新堀通りを南下して人形町に向かう



川柳はこの地で生まれたようだ。



蔵前〜浅草橋 の問屋街。
ここはディスプレーを扱う店が多い。



浅草橋を渡る



屋形船の船溜まり



馬喰横山の問屋街。
ここは繊維関係の問屋がひしめく。
一部の店では小売りもやっており、外国人観光客が団体で物色していた。



久松町の交差点には 国文学者・賀茂真淵の旧居跡の碑が、ビルに埋め込まれていた。


 ■ bR 大観音寺 (おおかんのんじ)

大観音寺は人形町の路地にひっそりとあった。



こちらも小さなお寺で、本堂には自由に入ることができる。



大観音寺の御朱印


 ■ 人形町から両国へ

おっ!! でっかいクマ…



人形町を行く



老舗の飲食店がたくさんある。



甘酒横丁を抜け、浜町公園に到着。
何かイベントでもやっているのかと思うほど、たくさんの人がいた。
「ポケモンGO!」 だ…
皆、黙々とスマホをいじっており、静まり返っていて不気味な光景である。
こっちは 「御朱印ゲットだぜぇ〜!」



隅田川沿いの土手道を行く。
川面を流れる風は気持ち良いが、日陰が無く、炎天下を歩くのはかなりきつい…



両国橋を渡る。


 ■ bS 諸宗山 回向院 (えこういん)

橋の先に回向院があった。
地図だと路地を入ったあたりに表示されるが、山門は京葉道路に面した場所にある。



両国は相撲の町。
境内にある力塚は、歴代の相撲年寄りの慰霊碑だそうだ。



馬頭観音塔
こちらが江戸三十三観音のひとつである。



こちらは鼠小僧次郎吉の墓。
なかなか捕まらなかったことの御利益をいただこうと、墓石を削って持って帰る人が多く、墓石が磨り減ってしまうため、今では手前に削るための石がある。



近代的な建物が本堂。
御朱印はこちらにある窓口でいただく。
窓口のおばちゃんが、この寺の歴史と概要を丁寧に説明してくれた。



回向院の御朱印


 ■ 両国から小伝馬町へ

回向院近くの中華料理店で昼食。



カニ玉定食 880円也。



力士のオブジェ…



回向院の隣に花火資料館があった。



奥まった場所にある狭い一室が資料館。
大した展示物は無かった…



再び両国橋を渡り、人形町方面に戻る。



衣料品の問屋街を行く。


 ■ bT 新高野山 大安楽寺 (だいあんらくじ)

東京メトロ・小伝馬町駅の出口にある大安楽寺。



このあたりは、江戸時代に小伝馬町牢屋敷があった場所。



左の玄関で御朱印をいただく。



大安楽寺の御朱印。
一緒に御身代わりのお札を頂戴した。
ありがたや、ありがたや〜


 ■ 小伝馬町から上野公園へ

小伝馬町から秋葉原へ向かう。



神田川を越えるとAKBエリア。



電器とアニメとオタクの街…
道行く人の人種がここだけ違う。



街中がアニメだらけ…
多くのメイドがビラ配りをしていた。



秋葉原を過ぎて上野広小路へ。



上野の山に到着〜



言わずと知れた西郷さん


 ■ bU 東叡山 清水観音堂 (きよみずかんのんどう)

上野公園の中に清水観音堂はあった。



多くの参拝者がおり、御朱印をいただくのに10分ほど並んだ。



清水観音堂の御朱印


 ■ 上野公園から湯島へ

上野大仏もついでに参拝



不忍池はハスが不気味なほどに成長していた。



湯島天神の男坂に向かう路地。


 ■ bV 柳井堂 心城院 (しんじょういん)

男坂の手前に心城院はあった。



小さな池がある、こじんまりとした静かな寺院。



心城院の御朱印



心城院の隣にあった茶房で休憩〜



他に客がいなく、時が止まったように静かだった。



冷えたクリームソーダにホッと一息。
本日の参拝はここまで。
日頃の運動不足が祟り、足、痛〜ぇ!



〜 第一巡目 行程 〜

bP 金龍山 浅草寺 (台東区浅草2−3−1)
1.0km 15分
bQ 江北山 清水寺 (台東区松が谷2−25−10)
3.6km 1時間5分
bR 人形町 大観音寺 (中央区日本橋人形町1−18−9)
1.8km 30分
bS 諸宗無縁寺 回向院 (墨田区両国2−8−10)
1.6km 20分
bT 新高野山 大安楽寺 (中央区日本橋小伝馬町3−5)
2.7km 40分
bU 東叡山 清水観音堂 (台東区上野公園1−29)
0.9km 15分
bV 柳井堂 心城院 (文京区湯島3−32−4)

計 11.6km  *歩行時間に昼食時間は含まず 


(第一巡目:終)





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