〜アボリジニの聖地〜
ウルル(エアーズロック)を見に行く


◆ 4日目〜5日目 ◆


 ■ マラ・ウォーク

早朝、まだ真っ暗いうちにホテルを出発し、朝日に染まるウルルを鑑賞。
夕日のウルルとは見る方向が違うため、こちらはこちらでまた美しい。
ウルルがオレンジ色に染まり、静かな朝がやってきた。



ウルルの登山口に移動。
ここで 「ふもと散策組」 と 「登山組」 とに別れた。
ウルルに登れる日は限られており、この時期は風や気温の関係で登山可能な日が少ないそうだが、この日は登山可≠ニなっていた。
さらに2019年秋には完全に登山禁止になることが決定しているので、
「よし、登るぞ!」 と、
気合を入れてここまでやってきたが、下から眺めるとかなりの急傾斜… と言うより、ほぼ垂直。
これでは登山と言うよりも、ロック・クライミングではないか!
さらに、「高所恐怖症の方はムリですよ…」 と、ガイド氏がのたまうではないか。
何を隠そう、この私は高所恐怖症だ。
シドニーのハーバーブリッジもビクビクしながら渡ったし、ミャンマーやカンボジアの遺跡にも恐怖を感じながら登っているのだ。
高くても平気なのは、飛行機くらいのものだ。
さらに、ケガをする人がものすごく多いとか…
ここはおとなしく、「ふもと散策組」 に入ることにした。



登山口の看板には、
「聖地に登るな!」 と、アボリジニの長老からの訴えもある。
ウルルに登ることは、神社の鳥居に外国人がよじ登っているようなもの…
ふもとからウルルのパワーをいただきましょ〜



ウルルのふもと、マラ・ウォークの散策開始。
この散策路は往復約2q・所要1時間程度の平坦な道。



こんな窪みがあったり、



こんな穴ぼこがあったり、



一部聖地があって、そこは写真撮影が禁止されていた。



黒い筋は雨が降ると滝になるそうだ。



ウォークの終点はこの泉。
何となく神秘のパワーがありそうな… ないような…



帰路は同じ道を戻って、再びバスで移動。


 ■ カルチャーセンター

先住民のカルチャーセンターにやってきた。
アボリジニ人の生活を垣間見ることができる資料館で、なかなか見応えがあった。
館内は写真撮影禁止なので、外観だけパチリ…


 ■ クニヤ・ウォーク

次に、ウルルの南側に位置するクニヤ・ウォークを散策。
相変わらず、ハエが鬱陶しい…



陽射しもきつくて暑い!
気温が下がる夜には、
「このあたりを野生のカンガルーがビョンビョン飛び跳ねてるよ」 と、バスのドライバー氏が言っていた。



ヨタカの赤ちゃんが道端にいた…
夜行性の鳥なので、昼間は目がほとんど見えないらしい。
木から落ちちゃったのかな?



洞窟には先住民の壁画が残されていた。
様々な意味のある絵や文字だそうだ。
どう見ても、いたずら書きのようにしか見えないが…



ツルんとした岩山のへりを、登山者が歩いていた。
強風が吹くと、あそこから落ちることもあるとか…



お決まりのパターンのように、ゴールは泉だった。



泉の頭上にはハートの窪み。

この後、ホテルに戻って空港まで送迎してもらい、ツアーは終了した。
ボケ〜ッとしていても観光に連れて行ってくれる、ツアーもたまにはいいものだ。


 ■ エアーズロック空港からシドニー空港へ

シドニーへの帰りは、ジェットスター航空を利用した。
運賃が安い分、機内食は無し、サービスもそこそこ…


 ■ シドニー・ウインヤードへ

シドニー空港(ドメスティック)からは、相変わらず空いているシティー・レールでウインヤードに向かう。



ウインヤードに到着。
日曜日なので街が閑散としており、営業している店も少なかった。



これと言った物はなかったが、一応職場にお土産を購入。
定番のコアラチョコとカンガルー・ジャーキー。



レストランもほとんどが閉店していたので、一昨日に行った Japanese Noodle Restrant で夕食にした。
和牛丼 15A$、 ビール 8A$



シドニー国際空港に戻り、帰国便の出発を待つ。
チェックイン・カウンターでは、全日空のお姉さんから、
「ウルルではUFOを見ましたか?」 と…
「えっ、UFO!? 未確認飛行物体?」
「ウルルは世界的にUFOの出現率が高いんですよ〜」
って、夜の展望台から見た人工衛星は、もしかしてUFOだったのか???

機内への搭乗口では、
「ウルルに登ってケガしちゃいました〜 テヘヘ〜」
と車椅子で優先搭乗した、日本人の若いお姉ちゃんがいた。
聖地を汚したからバチが当たったのかな…?

飛行機は定刻どおり、雪が激しく降る東京へ向け、順調なフライトで帰国した。


(終)





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