ちょっくら、ハノイ 2015

◆ 1日目 ◆


 ■ 羽田空港からハノイ・ノイバイ空港へ

羽田国際空港
今回は往復とも昼便なので、体がとても楽です。
機材は新型のB−787型機でした。



定刻の9時00分に離陸した飛行機は、揺れもほとんど無く、順調なフライトを続けました。
昼食に、2014年機内食総選挙で上位を獲得した 「ぶりの煮付丼」 をいただきました。
最近の全日空は、機内食にかなり力を入れています。



12時50分、定刻より20分ほど早くハノイ・ノイバイ国際空港に到着しました。
新しくなった空港はとてもきれいで、入国審査もスムーズでした。
ベトナムは出入国カードが不要になったので、パスポートだけを提示して入国審査を受けます。
手荷物の受け取りもあまり待つことがありませんでした。


 ■ 空港からホテルへ

羽田空港の銀行ではベトナム・ドンへの両替ができなかったため、ハノイの空港で両替をおこないました。
レートはまぁまぁと言ったところでしょう。
ターミナルビルの外に出ると、「タクシー?」 と声を掛けてきたおっちゃんがいたので、値段交渉をおこない、40万ドン (約2,160円) の言い値を 35万ドン (約1,890円) に値切って乗ることにしました。
念のため 「35万ベトナム・ドン=v と強調して確認し、「ノー USドル!」 と、運転手に確認をしておきました。
ベトナム・ドンは桁数が多いので、0を3個省略することがよくあります。
350,000ドンは 「350(k)」 と略します。(kは1,000の意味)
それを後になって 「350USドル (約42,000円) 出せ!」 というトラブルが、空港から市内に向かうタクシーでは今だにあるようです。



日本のODAにより空港と市内に高速道路が完成し、わずか40分ほどで旧市街まで来ました。
今回のホテルは 「アルティザン・レイクビューホテル」 です。
1フロアーに 3〜4部屋だけの7階建のこじんまりとしたホテルです。
噴水のあるロータリーの近くで、ロケーションは最高です。
スタッフがとても親切で、快適な滞在をすることができました。
事前にメールで連絡をしておけば、空港からの送迎 (337,500ドン) もしてくれます。



7階の部屋が私の部屋でしたが、エレベーターが6階までしかなく、1フロア分階段を昇らなくてはなりませんでした。
ペットボトルの水2本が毎日無料で用意されました。



狭いながらもベランダが付いていて、テーブルも用意されていました。
「レイクビューホテル」 ですが、この部屋から湖は望めません…


 ■ 市内散策

街の散歩に出掛けました。
ギャラリーなどがいくつかある、おしゃれなハンガイ通りを西に向かってみました。
「クツを磨かせてよ」 と靴磨きのお兄ちゃんに何回か声を掛けられましたが、私が履いているのはスニーカーです…
それでも強引に磨き始めようとする輩もおり、パワー溢れるベトナム人は健在でした。



鉄道の踏切を越えました。
列車は日に数本しか走っていませんので、線路は生活の場になっています。


 ■ ベトナム軍事博物館

ベトナム軍事博物館 (入館料 4万ドン/約216円)
ベトナム戦争時の資料が多数展示されています。



屋外には戦車や爆弾などの兵器が展示されています。



国旗掲揚の塔



ミサイルと高射砲



爆弾



撃ち落としたアメリカ軍の飛行機の残骸を、まるでオブジェのように展示していました。
これは生々しかったです…


 ■ タンロン遺跡

軍事博物館のすぐ隣… と言っても、大通りに沿って回って行かないと入れませんが、タンロン遺跡こ行きました。
ビジターセンターのような建物でプリペイドカードのチケット (入場料 3万ドン /約162円) を購入し、自動改札を抜けて遺跡のある公園に入っていきますが、この建物に気付かなければ、駐車場からタダでヒョイ〜っと入ることができてしまいます…
2010年に世界遺産に登録されています。



タンロンはハノイの旧称で、1000年から1800年までいくつかの王朝がこの地に城を築いていたそうです。



タンロン = 昇龍 という意味で、何か所かの階段に龍の彫刻が施されていました。
でもこれって、龍が下ってねぇ?



園内には大きな盆栽がたくさん展示されていました。
ベトナム人は意外と盆栽好きです…



何の変哲もない建物の地下に、ベトナム戦争時の作戦会議室があります。
ちなみに、ベトナムで黄色の建物は公共の建物です。
いまでも役所や病院、学校などの公共の建物は黄色に塗られています。



長い階段が地下に続いています…



地下室の入口は厚い鉄の扉で仕切られていました。
まるで金庫のようです。



戦時下に偉い方々が重要な会議を開いたテーブルです。
後から気付きましたが、テーブルの上に <写真撮るな!> と書いてありました…
ボーっと椅子に座っていた係員に咎められることもなく、バシバシと写真を撮ってしまいました〜



当時使用していた通信機です。



夕方のラッシュ時刻になり、大通りにはバイクの波ができていました。
こうなると通りを横断するのは至難のワザです。
信号は守らないし、逆走はするし、ものすごいスピードで歩道を走るわ… で、歩いているだけでも命懸けです。


 ■ 文廟

タンロン遺跡から10分ほどで 文廟に到着しました。
タンロン遺跡方向とは真逆の場所に入口があるので、文廟の長い塀に沿ってず〜っと歩かなくてはなりません。
真夏じゃなくて良かった…



文廟とは、孔子の霊を祀った所です。



その孔子です…



科挙 (官吏登用試験) に合格した人の名前が刻まれた石碑がズラリと並んでいました。
ベトナムでは亀は神聖なものとして崇められています。


 ■ 夕食、ホアンキエム湖周辺

文廟の見学を終えると、あたりはすっかりと暗くなっていました。
ホテルに戻る途中、屋台がたくさん出ている路地があり、そこで夕食にしました。
「Banh Cuon Ky Dong」 というベトナム料理の店にしました。
店のおじさんが陽気で親切でした。



この店のイチオシであるフォーです。
これで1杯 3万5千ドン (約189円)   安っ!
ハノイビール (小瓶1本・1万5千ドン/約81円) と一緒にベトナムの味を楽しみました。



ホテル近くのホアンキエム湖はイルミネーションに輝いていました。



島に渡る橋が真っ赤な電飾に彩られています。



ロータリーの噴水も鮮やかな色彩になっていました。





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