神田川クルーズ


 ■ 日本橋桟橋

お江戸・日本橋は日本の道路の起点になっている場所です。



橋のたもとには魚市場がありましたが、関東大震災で焼失し築地に移転しました。



さて、その日本橋には船の乗船場があります。(日本橋桟橋)
ここからは様々なクルーズ船が出発しています。



今回は (株)東京湾クルージングが運航する、「神田川クルーズ(90分コース)」 に参加しました。
料金 2,500円を支払い、整理券をもらって乗船を待ちます。



今回、乗ったのは双胴船の 「エスエスNANO2」 で、トイレも付いています。



出航10分前に乗船開始です。
まずは団体客が優先搭乗し、その後に個人客が整理券番号順に乗り込みます。
この日は寒かったので、毛布が1人に2枚配られました。



川のイラスト地図が配られ、本日のコースの説明がありました。


 ■ 日本橋川

定刻の10時30分、日本橋桟橋を出発して日本橋川を上ります。



日本橋をくぐると、黒こげの跡が残っていました。
これは、関東大震災の時に、燃えた船がこの橋の下に流れて来てできたものだそうです。
地上には太平洋戦争時の焼夷弾の焼け跡も残り、日本橋は歴史をことごとく残す橋になっています。



日本橋川はそのほとんどが首都高速道路に下になります。

江戸城の石垣です。
当時のままに残されています。



各々の石には記号が彫られてあり、石を献上した藩のマークだそうです。



さらに川を上っていきます。



九段下あたりです。


 ■ 神田川

日本橋川は後楽園の近くで神田川に合流します。
正確には神田川から日本橋川が分流するのですが…



橋の上では通行人が我々に手を振っていました。



いつもは電車から川を眺めていますが、今日はその逆の風景を楽しみます。



地下鉄丸ノ内線が横切りました。



総武線の線路は、かなり高い所を斜めに渡ります。



万世橋のレンガの建物が続きます。



浅草橋近辺では多くの屋形船が停泊しています。
この界隈は柳橋の粋な花街です。


 ■ 隅田川

両国で隅田川に合流しました。



隅田川にはたくさんの船が航行しています。



神田川と違い、波もそれなりにあります。
風も強くなって、肌寒いほどです…



鋼斜張橋と呼ばれる工法が特徴的な新大橋です。



ドイツ・ライン川に架かるケルン橋がモデルになった、姿の美しい清州橋です。



振り返るとスカイツリーがそびえていました。



「帝都の門」 として造られたアーチ橋・永代橋です。
橋の上では鷹匠がタカを飛ばしていました。



近未来的な風景の佃島が眼前に広がりました。
これまでの隅田川の風景とは異質のものです。



今年(2016年)の11月に移転する築地市場です。


 ■ 亀島川

水門をくぐり、八丁堀を流れる亀島川に入ります。



この川にも重厚な造りの橋がいくつか架かっています。



八丁堀あたりです。



頭スレスレで橋をくぐります。
この時は干潮時でしたが、満潮時には頭を傾けないと通行できないそうです。


 ■ 再び日本橋川へ

再び日本橋川に戻りました。
左手の低い建物が東京証券取引所です。



複雑に絡み合った首都高速道路…



こちらは美しいカーブを描いています。



都会的な風景が続きます。



クルージングの最後にくぐる橋は江戸橋です。



江戸橋をくぐり、90分のクルーズが終了しました。


(終)



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