急に思い立って、八丈島に日帰りで行くことにした。
出発は羽田発の朝一番の飛行機。
機内はガラガラに空いていた。
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八丈島空港に到着。
まったく下調べをして来なかったので、観光案内所で地図やパンフレットをもらい、一日の観光ルートを相談する。
公共交通機関は不便なので原付バイクを借りることにし、その手配も案内所でやってくれた。
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空港ビルの前でレンタカー会社の送迎車を待つ。
東京は肌寒かったが、こちらは常春の島なのでナマ暖かい…
しばらく待っていると、まっ黄色のド派手な送迎ワゴン車がやってきた。 |
バイクを借りたのは 「モービルレンタカー」
その名のとおり、モービルのガソリンスタンドがレンタカー店だった。
原付 8時間・2,300円+保険料500円 = 2,800円
ガソリンは返却時に満タン返しにするが、今回は島の半分を巡って 200円だった。
ちなみに、八丈島のガソリン代は日本で2番目に高いそうだ… (1番は小笠原諸島)
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カウンターで受付を済ませると、
「裏の倉庫から好きなのを乗ってて〜」
と、かなりアバウトな貸し出しだった。
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で、借りたのがこのスクーター
出発前にブレーキの点検を一応してくれた。
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まずは八丈植物公園に向かった。
南国ムードあふれる道を行くこと10分弱。 |
想像以上に立派な公園だった。
入場料が無料なのは、かなり太っ腹だ。 |
園内はジャングルになっていて、散策路はちゃんと整備されている。
木々の合間に南国の色鮮やかな花が咲いていた。 |
珍しい木々や花々を眺めながら、園内をしばらく行くと…
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キョンが飼われていた。
キョンはマンガ 「がきデカ」 の 「八丈島のキョン!」で一躍有名になった鹿の仲間。
八丈島だけにしかいないのかと思っていたら、最近は千葉県にも出没し、農作物やゴルフ場で被害が多発しているらしい…
見ているだけならかわいい動物なのだが…
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続いて 「八丈島歴史民俗資料館」 を訪ねた。
入館料は360円。 |
かつての八丈島の役場を利用した資料館だった。
最初に職員の方が島の模型を使って、八丈島の概要について説明してくれた。
さらに、どこを巡ったら良いか、アドバイスもしてくれた。 |
農具、漁具、生活用品や流人など、各部屋にテーマが分かれており、その展示物や資料はかなり豊富である。
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八丈島ではこの玉石垣を至る所で見ることができる。
ひとつの石の周りに 6個の石が均等に積まれているので、とても美しい石垣になっている。
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石垣を眺めながら進んで行ったら 「ふるさと村」 という所に着いた。
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村≠ニ言っても、伝統的な民家と倉などが1棟ずつあるだけだ… |
「ふれあい牧場」を目指し、八丈富士の7合目まで登った。
ここまで来ると、空気がひんやりとしている。 |
この牧場の牛たちは人懐っこいので、存分にふれあう≠アとができた… |
8月にはこの牛から絞った牛乳やソフトクリームを売店で販売するそうだ。
ソフトクリームを食べたかったが、この時期の売店はジュースの自販機が置いてあるだけだった… |
八丈島では有名な寿司店 「あそこ寿司」 で昼食にした。
店名がヘンな店だが、普通の寿司屋だった。
大将が話し好きの方で、魚のうんちくを延々と話してくれた。
魚の話しだけに目からウロコ≠フことがたくさんあって勉強になった… |
島寿司 2,100円
八丈島近海で獲れた魚だけを握った寿司。
お吸い物にはトビウオのすり身が入っていた。
実に美味かった〜☆
八丈島で 「島寿司」 と言うと漬け≠フ寿司が一般的だが、この店ではそれを漬け寿司≠ニ呼んでいた。
漬寿司は要予約なので突然行って食べることはできないらしい… |
大賀郷から樫立方面に向かうと、すぐに絶景の道路になる。
通称 「大坂トンネルの展望」 である。 |
トンネルの手前の展望台から振り返ると、こんな景色になっている。
八丈小島や八丈富士も手に取るように眺められた。 |
中之郷地区まで来た。
この山道が 「裏見ヶ滝」へ通じる道。 |
ほんの少し山道を進んだら 「裏見ヶ滝」があった。
なかなかきれいな滝だ。 |
雨上がりには水量が豊富になって、より美しい滝になるようだ。
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午前中に訪ねた歴史民俗資料館で 「意外とおもしろよ」 と勧められた、「地熱発電所 (東京電力)」を見学。
水蒸気がモクモクとのぼり、周囲は硫黄の独特なにおいが立ち込めていた。 |
併設されている 「地熱館」では、地熱発電の仕組みを学べるこようになっている。
お姉さんが案内をしてくれ、地熱発電に関する知識が深まった。
確かに意外と面白かった…
入館料は無料で、キーホルダーのお土産付きだ。 |
島の最南端にある 「八丈島灯台」
草むらの道からこのように眺めるだけ… |
灯台近くにある 「みはらしの湯」でひと風呂浴びる。 |
入場料 500円 + タオル 300円
断崖絶壁の風景を眺めながらの露店風呂は、なかなか気持ち良い〜☆
泉質は少し塩分が強く、肌がピリピリする感じ… |
三根地区への戻りは、島の東側の道を行く。
視界は開けず、クネクネの山道が延々と続く。
突然に視界が開けた場所が登龍峠だ。 |
峠の展望台からは底土港や三根地区、大賀郷地区が良く見えた。 |
底土の名前の由来は、砂が黒くで土のようだから… なのだそうだ。
しばらく海をぼんやりと眺め、今回の旅は早くも終了。
スクーターを返却し、ド派手な送迎ワゴンで空港まで行く。 |
空港のレストランで八丈島名物 「明日葉そば」 を食す。
せわしい旅だったが、充実していてとても楽しかった〜
最終便の飛行機で羽田に帰る… |
(終)
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