「八丈島」日帰りの旅


 ■ 羽田空港 ⇒ 八丈島空港

急に思い立って、八丈島に日帰りで行くことにした。
出発は羽田発の朝一番の飛行機。
機内はガラガラに空いていた。



ポコポコとした雲の上を飛ぶこと55分。



八丈島空港に到着。
まったく下調べをして来なかったので、観光案内所で地図やパンフレットをもらい、一日の観光ルートを相談する。
公共交通機関は不便なので原付バイクを借りることにし、その手配も案内所でやってくれた。



空港ビルの前でレンタカー会社の送迎車を待つ。
東京は肌寒かったが、こちらは常春の島なのでナマ暖かい…
しばらく待っていると、まっ黄色のド派手な送迎ワゴン車がやってきた。


 ■ モービルレンタカー

バイクを借りたのは 「モービルレンタカー」
その名のとおり、モービルのガソリンスタンドがレンタカー店だった。
原付 8時間・2,300円+保険料500円 = 2,800円
ガソリンは返却時に満タン返しにするが、今回は島の半分を巡って 200円だった。
ちなみに、八丈島のガソリン代は日本で2番目に高いそうだ… (1番は小笠原諸島)



カウンターで受付を済ませると、
「裏の倉庫から好きなのを乗ってて〜」
と、かなりアバウトな貸し出しだった。



で、借りたのがこのスクーター
出発前にブレーキの点検を一応してくれた。


 ■ 八丈植物公園

まずは八丈植物公園に向かった。
南国ムードあふれる道を行くこと10分弱。



想像以上に立派な公園だった。
入場料が無料なのは、かなり太っ腹だ。



園内はジャングルになっていて、散策路はちゃんと整備されている。
木々の合間に南国の色鮮やかな花が咲いていた。



鳥の頭のようなストレチア…



ハイビスカス… かな?



珍しい木々や花々を眺めながら、園内をしばらく行くと…



キョンが飼われていた。
キョンはマンガ 「がきデカ」 の 「八丈島のキョン!」で一躍有名になった鹿の仲間。
八丈島だけにしかいないのかと思っていたら、最近は千葉県にも出没し、農作物やゴルフ場で被害が多発しているらしい…
見ているだけならかわいい動物なのだが…


 ■ 八丈島歴史民俗資料館

続いて 「八丈島歴史民俗資料館」 を訪ねた。
入館料は360円。



かつての八丈島の役場を利用した資料館だった。
最初に職員の方が島の模型を使って、八丈島の概要について説明してくれた。
さらに、どこを巡ったら良いか、アドバイスもしてくれた。



農具、漁具、生活用品や流人など、各部屋にテーマが分かれており、その展示物や資料はかなり豊富である。



屋外には昔の倉が再現されていた。


 ■ 玉石垣

八丈島ではこの玉石垣を至る所で見ることができる。
ひとつの石の周りに 6個の石が均等に積まれているので、とても美しい石垣になっている。



流人たちがひとつひとつ積み上げていったそうだ。


 ■ ふるさと村

石垣を眺めながら進んで行ったら 「ふるさと村」 という所に着いた。



村≠ニ言っても、伝統的な民家と倉などが1棟ずつあるだけだ…



室内には入れないので、外から覗くだけ…


 ■ ふれあい牧場

「ふれあい牧場」を目指し、八丈富士の7合目まで登った。
ここまで来ると、空気がひんやりとしている。



海と町並みが一望にできる。
絶景だ!



この牧場の牛たちは人懐っこいので、存分にふれあう≠アとができた…



8月にはこの牛から絞った牛乳やソフトクリームを売店で販売するそうだ。
ソフトクリームを食べたかったが、この時期の売店はジュースの自販機が置いてあるだけだった…



八丈富士の山頂はすぐ目の前


 ■ あそこ寿司

八丈島では有名な寿司店 「あそこ寿司」 で昼食にした。
店名がヘンな店だが、普通の寿司屋だった。
大将が話し好きの方で、魚のうんちくを延々と話してくれた。
魚の話しだけに目からウロコ≠フことがたくさんあって勉強になった…



島寿司 2,100円
八丈島近海で獲れた魚だけを握った寿司。
お吸い物にはトビウオのすり身が入っていた。
実に美味かった〜☆
八丈島で 「島寿司」 と言うと漬け≠フ寿司が一般的だが、この店ではそれを漬け寿司≠ニ呼んでいた。
漬寿司は要予約なので突然行って食べることはできないらしい…


 ■ 大坂トンネルの展望

大賀郷から樫立方面に向かうと、すぐに絶景の道路になる。
通称 「大坂トンネルの展望」 である。



トンネルの手前の展望台から振り返ると、こんな景色になっている。
八丈小島や八丈富士も手に取るように眺められた。


 ■ 裏見ヶ滝

中之郷地区まで来た。
この山道が 「裏見ヶ滝」へ通じる道。



ほんの少し山道を進んだら 「裏見ヶ滝」があった。
なかなかきれいな滝だ。



雨上がりには水量が豊富になって、より美しい滝になるようだ。



滝を裏から見るには、ちょっと濡れる…


 ■ 地熱発電所・地熱館

午前中に訪ねた歴史民俗資料館で 「意外とおもしろよ」 と勧められた、「地熱発電所 (東京電力)」を見学。
水蒸気がモクモクとのぼり、周囲は硫黄の独特なにおいが立ち込めていた。



併設されている 「地熱館」では、地熱発電の仕組みを学べるこようになっている。
お姉さんが案内をしてくれ、地熱発電に関する知識が深まった。
確かに意外と面白かった…
入館料は無料で、キーホルダーのお土産付きだ。



さらにスクーターを進め、島の南端を目指す。


 ■ 名古の展望台

「名古の展望台」 から断崖絶壁の風景を眺める…


 ■ 八丈島灯台

島の最南端にある 「八丈島灯台」
草むらの道からこのように眺めるだけ…


 ■ みはらしの湯

灯台近くにある 「みはらしの湯」でひと風呂浴びる。



入場料 500円 + タオル 300円
断崖絶壁の風景を眺めながらの露店風呂は、なかなか気持ち良い〜☆
泉質は少し塩分が強く、肌がピリピリする感じ…


 ■ 登龍峠

三根地区への戻りは、島の東側の道を行く。
視界は開けず、クネクネの山道が延々と続く。
突然に視界が開けた場所が登龍峠だ。



峠の展望台からは底土港や三根地区、大賀郷地区が良く見えた。


 ■ 底土海岸

島の中央・東側にある底土海岸まで降りてきた。



底土の名前の由来は、砂が黒くで土のようだから… なのだそうだ。
しばらく海をぼんやりと眺め、今回の旅は早くも終了。
スクーターを返却し、ド派手な送迎ワゴンで空港まで行く。


 ■ 締めは 「明日葉そば」

空港のレストランで八丈島名物 「明日葉そば」 を食す。
せわしい旅だったが、充実していてとても楽しかった〜
最終便の飛行機で羽田に帰る…


(終)



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