おやじパッカー放浪記
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〜劇場で観た映画 (2005年)〜


【2004年】 【2005年】 【2006年】 【2007年】 【2008年】 【2009年】 【2010年】



ディック&ジェーン 復讐は最高!


 '76年の傑作喜劇をジム・キャリー主演でリメイク。会社が倒産し、お先真っ暗になった夫妻が強盗となり、悪徳経営者に復讐を仕かける姿をコミカルに活写する。

【ストーリー】
 ハーバー家は、IT企業グロボテック社に勤め、部長昇進も決まったディック、愛妻のジェーン、かわいい息子ビル、それにプール付きのマイホームもある、理想的な一家。昇進後のディックの初仕事は、TVに出演し、自社PRをすること。ところが本番中、とんでもないニュースが飛び込んできた。マクカリスターが2年で自社株を大量に売却してたのだ。社に戻ると、グロボテック社は今や存在しないも同然で、社員たちは残務整理に大慌て。ヘリコプターで逃げるように立ち去るマカリスターを、呆然と見送るしかないディック…

【データ】
上映時間 90分
製作年度 2005年
配給会社 米/ソニー
監   督 ディーン・パリソット
出   演 ジム・キャリー/ティア・レオーニ/アレック・ボールドウィン/アンジー・ハーモン
個人的な評価 ★★★☆☆
 コメディーでありながらも 「明日は我が身?」 と思わずにいられない、切実な問題を含んだストーリーだ。
 複雑なストーリー展開が無いので、気楽に観て笑える作品。
 表情やセリフ、動作で笑わせるシーンの数々は、ジム・キャリーの個性を充分に活かしきっている。
 妻と子どもを大切にし、どんな苦境にもポジティブに立ち向かっていくジム・キャリーに元気をもらうことができた。
 復讐の結末≠熨uやかで良かった。
【 2005年12月27日/MOVIX三郷 】





ザスーラ


 「ジュマンジ」の宇宙編ともいうべきSFアドベンチャー。出てきたカードの内容が実現するボード・ゲームを手にした兄弟が、銀河で奇想天外な冒険を繰り広げる。

【ストーリー】

 弟ダニーは、兄ウォルターのことが大好き。でもウォルターはダニーのことを疎ましく思っていた。その日も、ダニーはウォルターと一緒に遊ぼうとしたが、逆に怒らせてしまう。地下室に入れられ、そして見つけたボード・ゲーム“ザスーラ”をリビングに持ち帰り、何気なくボタンを押したダニー。禁断のゲームだとは知らずに。ゲームから飛び出したカードには、なにやら指示が。いつの間にか、彼らは家ごと宇宙へと飛び出していた。

【データ】
上映時間 101分
製作年度 2005年
配給会社 米/ソニー
監   督 ジョン・ファブロー
原   作 クリス・バン・オールズバーグ
出   演 ジョシュ・ハッチャーソン/ジョナ・ボボ/ティム・ロビンス
個人的な評価 ★★☆☆☆
 ついに「ジュマジ」もここまできてしまったか…
 しかし、前作には無かった兄弟愛≠ェ大きなテーマになっており、ただ単に信じ難いボードゲーム≠ゥら一歩前進した作品になっていた。
 また、途中から登場する宇宙飛行士の意外な正体にホロリとさせられたり、笑いも随所に散りばめられたりしており、ストーリーの完成度も一段とアップした。
 主役ではないが、長女・リサがなかなか面白いキャラクターで、ひときわ目立っていた。
【 2005年12月15日/MOVIXさいたま(さいたま新都心) 】





ブレイキング・ニュース


 「PTU」などの香港の鬼才ジョニー・トゥが放った犯罪アクション。前代未聞の“劇場型捜査”を試みる警察と、手強い犯人グループの攻防がスリリングに展開する。

【ストーリー】
 香港の市街地で、ユアン率いる銀行強盗団と警察との銃撃戦が発生。激しい攻防戦の末、警察は犯人たちを取り逃がしてしまう。市民の厳しい非難を回避すべく、警察はOCTB(組織犯罪課)の新任指揮官レベッカの大胆なメディア戦略を採用する。同じ頃、CID(重犯罪特捜班)のチョン警部補は高層アパートに潜入した一味を追い詰めるも、犯人は人質をとって篭城。マスコミが取り囲む中、警察と強盗団、さらには殺し屋も交えた壮絶な戦いが始まった。

【データ】
上映時間 91分
製作年度 2004年
配給会社 香.中/タキコーポレーション
監   督 ジョニー・トゥ
出   演 ケリー・チャン/リッチー・レン/ニック・チョン/ラム・シュー/ユウ・ヨン
個人的な評価 ★★★☆☆
 冒頭から終わりまで息つく暇を与えない山場シーンの連続に、見ごたえ充分!
 ヘタな演出の音楽や音響も無いので、現実の香港にいて事件に遭遇してしまった感覚を覚えた。
 しかし、余計なシーンが無いのはテンポが良くて評価できるが、登場人物の生い立ちや置かれている立場などがまったく描かれていない点で、奥の浅い作品になってしまっている。
 犯人のボスの意外な一面や、レベッカ警視・チョン警部補の人物像をもっと観たかった。
 なかなかいい味を出している老刑事が、笑福亭鶴瓶に似ていたにのは興ざめしてしまった。
【 2005年12月 9日/シアターN渋谷 】





Mr.&Mrs.スミス


 話題のカップル、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー共演による、全米大ヒットのアクション。甘美な結婚生活を送る夫婦が敵対する殺し屋へと転じる姿を軽快に描く。

【ストーリー】
 南米で情熱的な恋に落ちたジョンとジェーンは、結婚し、晴れて「Mr. & Mrs. スミス」となる。5〜6年後、夫婦に倦怠感が生まれていたある日、ふたりはお互いの「裏の顔」を知ってしまう。ジョンは建築業を隠れ蓑にした凄腕の殺し屋。プログラマーのジェーンは暗殺組織のエースだったのだ!この稼業では、自分の正体を知った相手を48時間以内に始末することが暗黙のルール。こうして、ふたりの壮絶な夫婦対立が勃発する。

【データ】
上映時間 118分
製作年度 2005年
配給会社 米/東宝東和
監   督 ダグ・リーマン
出   演 ブラッド・ピット/サイモン・キンバーグ/アンジェリーナ・ジョリー/ビンス・ボーン/アダム・ブロディ/ケリー・ワシントン
個人的な評価 ★★☆☆☆
 ド派手な銃撃シーンの連続、そしてその中で描かれる夫婦(?)愛 ―― まったく正反対のジャンルをうまくミックスした娯楽作品だ。
 愛をひた隠して任務を遂行しようとする二人の心の葛藤を、もう少し繊細に描いて欲しかった感はある。
 全体的にハチャメチャな印象を受けたが、まぁ、それなりに楽しめる作品だった。
 冷淡さを装うアンジェリーナ・ジョリーは、なかなか魅力的だった。
【 2005年12月 4日/MOVIX三郷 】





ハリー・ポッターと炎のゴブレット


 J・K・ローリングの人気小説を映画化したファンタジーの第4弾。魔法界を揺るがす邪悪な敵、ヴォルデモートの復活、ハリーをはじめ仲間たちの恋愛模様など、見どころ満載!

【ストーリー】
 クィディッチ・ワールドカップ決勝戦の最中、空に不吉な「闇の印」が現れた。不穏な空気の中で迎えた新学期、ホグワーツで、100年ぶりに「三大魔法学校対抗試合」が開催されることになる。命の危険を伴う試合のため応募資格は17歳以上と決められていたが、なぜか、4人目の代表選手に14歳のハリーが選ばれてしまう。学校中から「抜け駆け」と冷たい視線を浴びながら、ハリーは他の選手と共に、3つの課題へと取り組むが…

【データ】
上映時間 157分
製作年度 2005年
配給会社 米/ワーナー
監   督 マイク・ニューウェル
原   作 J・K・ローリング
出   演 ダニエル・ラドクリフ/エマ・ワトソン/ルパート・グリント/ロビー・コルトレーン/レイフ・ファインズ
個人的な評価 ★★★★☆
 今回のストーリーは比較的単調だ。
 だから頭を使わずに楽しめる作品になっているが、それだけに山場や意外性は少なかった。
 CGによる映像美は回を重ねるごとに目を見張るものになっており、今回もファンタジーが満載の光景に感動だ。
 ハリーポッターもそうだが、ハーマイオニーがずいぶんと大人になった。
 恋愛の微妙な駆け引きや心の描写など、このシリーズに新たな要素も加えていた。
【 2005年11月26日/MOVIX三郷 】





大停電の夜に


 「東京タワー」の源孝志監督が、停電に見舞われた東京を舞台にした群像劇。さまざまな事情を抱えた男女12人の一夜を、ロマンチックな名シーンとともに語り明かす。

【ストーリー】
 12月24日クリスマスイヴ。天体望遠鏡で夜空を見上げていた少年は、病院の屋上から飛び降りようとしている女性を発見する。同じ頃、病院の一室では死期の迫った父が息子に最期の告白をしていた。それは死んだ母が、実は生きているという報せだった。恋人たちが行き交う表参道では、若い女性が電話に出ない相手にメッセージを残す。電話の相手は不倫関係の上司だった。それぞれの事情を抱えた人々が聖なる夜を迎えようとしていたとき、街から光が消え、すべてが暗闇に沈んだ。首都圏全域が停電に見舞われたのだ。

【データ】
上映時間 132分
製作年度 2005年
配給会社 アスミック・エース
監   督 源孝志
出   演 豊川悦司/田口トモロヲ/原田知世/吉川晃司/寺島しのぶ/井川遥/阿部力/本郷奏多/香椎由宇/田畑智子/淡島千景/宇津井健
個人的な評価 ★★☆☆☆
 黒(=暗い部分)にとことんこだわった映画だけに、映像美は絶賛ものである。
 停電になった都会の夜の表現をただ単に暗く表すのではなく、微妙なコントラストとわずかな光を間接的に使い、そこに訴えるものを見せていた。
 光と闇が織り成す世界の美しさを、この作品を通じて改めて実感した。
 ストーリーについては… 「東京タワー」ぽいなって感じで、まぁ、こんなもんでしょ。
 原田知世の演じるシーンで、インスタントコーヒーの 「Blendy(AGF)」 のCMになっているシーンは、全体のイメージにマイナスだ。
【 2005年11月21日/MOVIX三郷 】





ALWAYS 三丁目の夕日


 1400万の発行部数を誇る、西岸良平の傑作コミックを映画化。VFXを駆使して再現された昭和30年代の東京下町を舞台に、人々の人情味あふれる物語が展開する。

【ストーリー】
 昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。小さな町工場にがっかりした六子を、一家のやんちゃ坊主・一平は、「もうすぐテレビがくる」と慰める。鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに。


【データ】
上映時間 133分
製作年度 2005年
配給会社 東宝
監   督 山崎貴
原   作 西岸良平
出   演 吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希/三浦友和/もたいまさこ/薬師丸ひろ子/須賀健太/小清水一揮
個人的な評価 ★★★★★
 「予告編に偽りなし!」
 子どもが子どもらしく、親が親らしく、家族が家族らしく、そして人間が人間らしく生きていた良き時代にタイムスリップした。
 感情豊かで温かい心を持った町の人々に幾度と無くホロリとさせられ、気付くと涙している作品だった。
 映画が終わって現実の世界に戻って思った。「現代の日本人は生活の豊かさと引き換えに、心の豊かさを失ってしまったようだ」と。
 細部にまでとことんこだわったセットとCGは、少し時代は違うものの、自分が子どもだった頃の懐かしい東京の町や人々が、忠実に再現されていた。それを懐かしく楽しむだけでも価値のある作品だ。
【 2005年11月13日/MOVIX三郷 】





私の頭の中の消しゴム


 人気韓流スター、チョン・ウソン&ソン・イェジン共演の純愛映画。最愛の人にめぐり合った男女の喜びと、不治の病という試練に直面した悲しみを情感豊かに紡ぎ出す。

【ストーリー】
 建設会社の社長令嬢のスジンは、天真爛漫なお嬢様。建築家志望のチョルスとコンビニで運命的な出会いをし、二人はすぐに恋におちてしまった。温かい家族に囲まれて育ったスジンと違い、チョルスは孤独に生きてきた男だったが、スジンの献身的な愛に結婚することを決意。二人は晴れて新婚生活を迎える。建築士の試験にも受かり、幸せいっぱいの二人だった。しかし、スジンはある時から、物忘れがひどくなり、自分の家への道順すら忘れてしまうようになった。病院で、スジンは若年性アルツハイマー症だと診断される。

【データ】
上映時間 117分
製作年度 2004年
配給会社 韓/ギャガ
監   督 イ・ジェハン
出   演 チョン・ウソン/ソン・イェジン/ペク・チョンハク/イ・ソンジン/パク・サンギュ
個人的な評価 ★★★☆☆
 涙を誘うストーリーよりも、アルツハイマーという病の恐ろしさを改めて感じる映画だ。
 愛する人さえ分からなくなってしまうことは、本人よりも周囲の人間が深い悲しみと切なさ、そして絶望感を感じてしまう。それが若いうちであればなおさらのこと。
 やがて自分にも妻にもこの病が襲ってくるかもしれない… それを思うと、今からある程度の覚悟をしておかなくては…
 エンドロールが短く、最後に 「プツッ!」 って切れて急に劇場内が明るくなるので、客は 「あらら〜」 と少し戸惑いを感じた。
 もう少し余韻を持たせたほうが良いのに… 鼻水を垂らしながら泣いていた隣の女性が可哀想だった。
【 2005年10月28日/MOVIX三郷 】





ステルス


 近未来を舞台にしたスカイ・アクション。最新鋭のステルス戦闘機をめぐる若きパイロット3人の苦闘が、VFX技術を駆使した臨場感あふれる映像で展開する。

【ストーリー】
 アメリカ海軍の精鋭パイロット、ベン、カーラ、ヘンリー。彼らは戦闘機ステルスを操縦し、新戦略プログラムに取り組んでいた。成果をあげ、空母に乗艦することになった彼らのチームに、4人目のパイロットが加わることに。しかし、空母に現れたそのパイロットとは、最新鋭の人工頭脳を搭載した、究極のステルス“エディ(E.D.I.)”だった。4機での訓練中、エディが制御不能になり、暴走を始めた。エディには、密かに極秘任務が与えられていたのだ。世界は、一気に核攻撃の脅威に晒されることになった。エディの行動を阻止するために、ベン、カーラ、ヘンリーが追撃に向かう。しかし、最高峰のレーダーでも探知できない究極のステルスに、苦戦を強いられる3人。自我に目覚めたエディが、次に起こす行動とは?彼らはエディを見つけ出し、攻撃を止めさせることができるのか。そして、人類の未来はどうなるのか。

【データ】
上映時間 120分
製作年度 2005年
配給会社 米/ソニー
監   督 ロブ・コーエン
出   演 ジョシュ・ルーカス/ジェシカ・ビール/ジェイミー・フォックス/サム・シェパード
個人的な評価 ★★★★★
 全編にわたり “ド迫力” の連続。
 360度自由自在なカメラワーク、そして意表を突いた視点の映像で、ものすごく臨場感があった。
 まさに自分が戦闘機に乗っているかのような錯覚・浮遊感を感じた。 『トップガン』 をはるかに越えた作品だ。
 多くの無関係の人たちを不幸にする戦争の悲惨さをパイロットたちが常に意識し、細心の注意を払って任務にあたっていることなど(実際は分からないが…)、人間愛の部分も織り込まれていて見ごたえ充分。
 タイの美しい風景も見もの。
 エンドロールのあとに流れる短い映像を観ると、どうやら続編ができそうな感じだ。
【 2005年10月15日/MOVIX三郷 】





この胸いっぱいの愛を


 「黄泉がえり」の製作チームが新たに放つ純愛ファンタジー。伊藤英明&ミムラを主演に、少年時代にタイムスリップした青年が織り成すせつない恋のてん末を描く。

【ストーリー】
 子どもの頃に過ごした北九州に出張で向かった比呂志は、自分が1986年にタイムスリップしていることに気づく。同じ飛行機に乗り合わせたヤクザの布川、影の薄い男・臼井、盲目の老婦人・朋恵も同様にタイムスリップしていた。旅館を営む祖母に預けられていた20年前のその日、自分が火事を起こしていたことを思い出した彼は、旅館の台所に駆け込み、間一髪のところで火を消し止める。このことをきっかけに、20年前の自分自身“ヒロ”と同じ部屋に居候することになる比呂志。旅館に住むことは、ずっと忘れられない初恋の人“和美姉ちゃん”との再会も意味していた。

【データ】
上映時間 130分
製作年度 2005年
配給会社 東宝
監   督 塩田明彦
原   作 梶尾真治
出   演 伊藤英明/ミムラ/倍賞千恵子/中村勘三郎/宮藤官九郎/勝地涼/臼田あさ美/富岡涼
個人的な評価 ★★★☆☆
 『決して過去の自分に会ってはならない。会えば時空に矛盾が生じるからだ…』  これは、タイムスリップをした時に、してはいけないことの常識だが…
 過去の自分に会うどころか、同居までして将来のアドバスをする。 さらには、過去の出来事を思い切り変えてしまう。 時空の矛盾など気持ちいいほどに無視。 タイムスリップ時のタブーを堂々と打ち破った映画に心から拍手!
 ストーリーもそれなりに感動するし、心に響くセリフも多い。
 でも、ラストシーンだけは理解できなかった。
 あれは “あの世” のようだが・・・ だとすると、登場人物が全員死んでしまったってこと…? 最初のシーンでちょっとだけ登場した空港カウンターのお姉さんまでいるし…  そして、あの世に年齢の違う同一人物がいるって、どういうこと…? 
 まぁ、時空の矛盾を平然と無視する映画だから、その辺は深く考えてはいけないのかな…
【 2005年10月11日/MOVIX三郷 】





SHINOBI


 仲間由紀恵、オダギリジョー共演のアクション時代劇。敵対する組織に属しながらも禁断の恋に落ちた忍者2人の運命が、白熱の忍術シーンを満載して描かれる。

【ストーリー】
 時は太平、徳川家康の治世下。長きに渡って反目してきた伊賀と甲賀の忍者二大勢力は、初代・服部半蔵との約定により、それぞれ伊賀・鍔隠れ(つばがくれ)と甲賀・卍谷(まんじだに)の両里でひっそりと暮らし、互いに接触することを禁じられていた。だが両里の跡目である朧(おぼろ)と弦之介の二人は、互いの立場を知らずに出会い、禁断の恋に落ちてゆく。そんな折、忍たちの超人的な秘術が徳川の対抗勢力に利用されることを恐れた家康は、両里の相殺を目論んで、双方から精鋭5名ずつを出しての果たし合いを命じる。双方の頭として選ばれたのは、朧と弦之介だった。


【データ】
上映時間 101分
製作年度 2005年
配給会社 松竹
監   督 下山天
原   作 山田風太郎
出   演 仲間由紀恵/オダギリジョー/椎名桔平/黒谷友香/沢尻エリカ/石橋蓮司
個人的な評価 ★★★★☆
 CGがスゴイ! マトリックスのような映像効果に加え、四季の美しい風景… 映像美だけでも充分に楽しめる作品だ。
 ストーリーもシンプルで分かりやすい。
 しかし、戦いのシーンが多過ぎる感がした。 朧と弦之介の二人のラブストーリーを、もう少し丁寧に描いても良かったかも。

 「浜崎あゆみの歌が良かったわ〜☆」 と言っていた妻は、帰路の車で、そして家に帰ってきてからも 「そばにいて〜ぇ 愛する人〜ぉ♪」 とサビの部分だけを、しつこく何度も繰り返して歌っていた…
【 2005年10月 8日/MOVIX三郷 】





理想の恋人 .com


 ダイアン・レインが恋に奮闘する独身女性に扮するラブ・コメディ。ヒロインがバツイチパパと、出会い系サイトで知り合ったピュアな男性との間で揺れ動く姿をコミカルに描く。

【ストーリー】
 8ヶ月前に離婚した30代の幼稚園教諭サラ(ダイアン・レイン)は、家族にとっては心配の種。そこで家族はサラの幸せのため、また彼女がお洒落をして、デートをし始めるようにとお膳だてを始める。サラの姉妹のキャロル(エリザベス・パーキンス)とクリスティーヌは候補者探しに奮闘中、そして彼女達のやもめの父ビル(クリストファー・プラマー)までも、サラにネットでの出会いをセッティング。なんとビルは最近、ネットで知り合ったドリー(ストッカード・チャニング)という名の自由奔放な女性と付き合っており、過去にもネットで、娘達が覚えきれないほどの女性達とも知り合っていたのだが…


【データ】
上映時間 98分
製作年度 2005年
配給会社 米/ワーナー
監   督 ゲイリー・デイビッド・ゴールドバーグ
出   演 ダイアン・レイン/ジョン・キューザック/ダーモット・マローニー/クリストファー・プラマー
個人的な評価 ★★★☆☆
 ドタバタはなく、会話で観客を笑わせる大人のラブコメだ。
 理想のパートナーに出会うまでには相当の努力と苦労が必要。 そして、お互いに惹かれ合う相手が現れても、大人であるがゆえに自分のすべてを曝け出すことが出来ずに感情がスレ違ってしまうもどかしさ。
 男女の出会いの難しさを感じた映画だ。
 ストーリーはベタだが、見終わった後に心が温まる作品だった。
【 2005年10月 7日/東劇 (東銀座) 】





8月のクリスマス

 韓国の珠玉のラブ・ストーリーを、人気ミュージシャン、山崎まさよし主演でリメイク。余命わずかな男性の、結ばれることのない人生最後の恋を静かに見つめる。

【ストーリー】
 父から受け継いだ写真館を営む鈴木寿俊は、訪れる人たちの幸せな瞬間を写真に収めながら、静かな日々を暮らしている。ある日、写真館に小学校の臨時教員、由紀子がやってきた。それ以来、由紀子は写真館の常連となり、寿俊との何気ない会話を楽しむようになる。寿俊は、自分が病気で、間もなく死ぬことを知っている。由紀子との出会いは、運命を受け入れ日々を淡々と過ごしていた寿俊に、小さな喜びを与えていくが…。

【データ】
上映時間 103分
製作年度 2005年
配給会社 東芝エンタテインメント
監   督 長崎俊一
出   演 山崎まさよし/関めぐみ/井川比佐志/西田尚美/大倉孝二/戸田菜穂
個人的な評価 ☆☆☆☆☆
 良く言えば 「しみじみとした映画」 なのだが、あまりにストーリーが淡々とし過ぎている。
 無駄なシーンが無いのは良かったが、笑いも涙も無し、感動も共感も山場も無し…
 病気での死が近付いている若者のせつない気持ちを、まったく描ききれていない。
 山崎まさよしが主役なのだから、せめて音楽くらいは凝って欲しかった。
 エンドロールが流れたときに 「おいおい、それだけかよ〜」 とツッコミたくなる作品だ。
 「bukuの日割引」 と 「映画の日」 に挟まれた通常料金日だっただけに、「金返せ!」 と叫びたくなった。
【 2005年 9月30日/シネ・リーブル池袋 】





チャーリーとチョコレート工場


 ティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演のファンタジー。風変わりな案内人の手引きによる、子供たちのチョコレート工場見学ツアーの模様を毒気たっぷりにつづる。

【ストーリー】
 両親と両祖父母と一緒に、傾いた家で細々と健気に暮らすチャーリー少年。彼の楽しみは、年に一度、誕生日だけに買ってもらえる“ウォンカ”印のチョコレート。世界中で爆発的な売り上げを記録しているウォンカのチョコレートですが、実は誰も工場に人が出入りしているところを見たことがありません。世界一のチョコレート工場だというのに。いったい誰がどのようにチョコレートを作っているの? ウォンカ氏ってどんな人?? ある日のこと、チョコレート工場に5人の子供を招待する!とウォンカ氏が発表。チャーリーはその幸運な5人の中に入れるのでしょうか…

【データ】
上映時間 115分
製作年度 2005年
配給会社 ワーナー
監   督 ティム・バートン
出   演 ジョニー・デップ/フレディ・ハイモア/ヘレナ・ボナム・カータ
個人的な評価 ★★☆☆☆
 映像は “ファンタジー”、でもその内容は “ブラックユーモア” がかなりきつく、テーマは “子どもの育て方” や “家族の大切さ” といったもの。
 これらバラバラの3つがうまく混成された、お気楽に観て笑える作品だ。
 工場で働くコビトのウンパルンパがとってもコミカルで印象的だ。 顔が脳裏に焼き付いて離れない… あ〜、夢に出てきそう…
【 2005年 9月28日/MOVIX三郷 】





NANA


 2300万部を突破した矢沢あいの人気漫画を、中島美嘉&宮崎あおい主演で映画化。20歳の対照的な2人の少女、ナナと奈々の友情をイキイキと描いた青春映画。

【ストーリー】
 小松奈々は、彼氏と一緒にいたいがために東京へやってきた。大崎ナナは、歌で成功したい夢を抱えて東京へやってきた。新幹線の隣同士に座った2人の「ナナ」は、偶然、引越し先の部屋で鉢合わせし、一緒に暮らすことになる。趣味も性格も正反対の2人の共同生活が始まった。ナナは新しいバンドメンバーを加え、昔の仲間とバンド活動を再開する。同じ頃、人気バンド「トラネス」のライブチケットを手に入れた奈々は、そのライブにナナを誘うが…。

【データ】
上映時間 114分
製作年度 2005年
配給会社 東宝
監   督 大谷健太郎
原   作 矢沢あい
出   演 中島美嘉/宮崎あおい/松田龍平/成宮寛貴/玉山鉄二/平岡祐太/丸山智己/松山ケンイチ
個人的な評価 ★★★☆☆
 中島美嘉が演じるナナは外見とは全く違い、他人を思いやることのできるやさしい心に満ち溢れている。それを中島美嘉が見事に演じ切っていたのが素晴らしかった。
 生き様を含めて、「カッコいい〜」の一言だ。
 恋愛に音楽に友情に… それぞれの方法で全力でぶつかっていく二人の青春には感動だ。
 しかし、映画としてのストーリーの完成度が低かったのが残念だった。

 小松奈々役の宮崎あおい、可愛かった〜☆ タイプだな〜 (*^^*)
 「あんな疲れる女、私はキライよ!」と、妻は言っていたが…
【 2005年 9月10日/MOVIX三郷 】





サマータイムマシーン・ブルース


 「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が放つSF青春劇。謎のタイムマシンで今日と昨日を行き来する大学生の騒動をコミカルに描く。

【ストーリー】
 夏休みなのに毎日大学に来ては、部室でたむろしている「SF研究会」の面々は、大切な部室のクーラーのリモコンを壊してしまう。翌日、いつものようにメンバーが部室を訪れると、そこには見慣れない金属製の物体が置かれていた。座席とダイヤル、レバーがついたそれは、タイムマシンのようにも見える。そんなワケない、と言いつつも「とりあえず昨日に戻って、壊す前のリモコンを持って来よう」と、部員たちは軽いノリでマシンに乗り込むが・・・

【データ】
上映時間 107分
製作年度 2005年
配給会社 東芝エンタテインメント
監   督 本広克行
原   作 上田誠
出   演 瑛太/上野樹里/与座嘉秋/川岡大次郎/ムロツヨシ/永野宗典/本多力/真木よう子/佐々木蔵之介
個人的な評価 ★★★☆☆
 2日続けての武蔵野館だ。 しかし、昨日とは違って今日の作品は面白かった!
 本広監督ならではの笑いが凝縮された映画だった。
 主人公たちと一緒に、時間旅行の矛盾をほんの少し考えながら観ていたら、いつの間にかスクリーンの中に惹きこまれてしまった。
 明るく元気があり、どことなく汗臭い青春の笑いが、そこにはあった。
 密かに想いを寄せる彼女が、将来は別の男と結婚してしまう事を知った結末… もう少し切なく描き、その反面「未来は自分の手で変える!」ともっと強調された方が良かったかな…  そのあたりにもうひと工夫欲しかった。
【 2005年 9月 7日/新宿武蔵野館 】





ハッカビーズ


 ジュード・ロウやダスティン・ホフマンら、スター共演で魅せるコメディ。人生の真実を探る“哲学探偵”と依頼人たちが織り成す珍妙なやりとりを、オフビートなタッチで描く。

【ストーリー】
 環境保全団体の支部長を務めるアルバートは、森と沼を救うプロジェクトを前にイラついていた。なんでも揃う便利なスーパー、ハッカビーズのエリート社員ブラッドが、自らの新店舗建築計画とともに参入してきたのだ。まずは気を落ち着けて、偶然出会ったアフリカ人と自分の関係を探ろうと、アルバートは「哲学探偵」の元を訪れる。アルバートの私生活に密着した探偵夫妻は、アルバートの心の中にブラッドへの嫉妬があることを知り、彼に無我の境地を伝授するのだが…。

【データ】
上映時間 107分
製作年度 2004年
配給会社 米・独/ヘラルド
監   督 デビッド・O・ラッセル
出   演 ジュード・ロウ/ナオミ・ワッツ/ダスティン・ホフマン/リリー・トムリン/ジェーソン・シュワルツマン
個人的な評価 ☆☆☆☆☆
 ……………
 まったく理解不能…
 ストーリからして、まったく分からなかった。
 上映前にロビーで待っている際、場内から出てきた前の回の客が怪訝そうな顔をしていた。そのときからイヤ〜な予感はしていたのだが…
 コメディーなのに場内は終始静まり返っていた…
【 2005年 9月 6日/新宿武蔵野館 】





コーチ・カーター


 名優サミュエル・L・ジャクソン主演の実話に基づいたスポーツ・ドラマ。希望のない青春を送る若者たちとバスケ・コーチが信頼で結ばれていくさまを熱く描き出す。

【ストーリー】
 リッチモンド高校のバスケット部を立て直すため、1人のコーチが就任した。卒業生であるカーターは、在学中はバスケット部のスター選手。しかし、今のバスケ部は、貧しい家庭の子供が多く、生活は荒んでおり、皆授業にもまともに出ていなかった。カーターは、部員たちに3つの約束をさせる。常に一定以上の成績をとること、授業には全て出席すること、試合の日には上着とネクタイを着用すること。反発の声も上がったが、カーターは自分の主張を曲げなかった。かくして、カーターの地獄のような厳しいトレーニングが始まった。

【データ】
上映時間 136分
製作年度 2005年
配給会社 UIP
監   督 トーマス・カーター
出   演 サミュエル・L・ジャクソン/ロバート・リチャード/ロブ・ブラウン/アシャンティ/リック・ゴンザレス
個人的な評価 ★★★★★
 6月に行ったハワイの機内で観た映画だったが、ぜひ大スクリーンでもう一度観たいと思っていた。
 すべてのシーンにおいて感動的な作品だ。
 ドン底から少しづつ這い上がって行く生徒たちを見ていると、心からエールを送りたくなると同時に、コーチの強い信念と深い愛情がどんなにも素晴らしいものかを感じた。
 スピード感と迫力溢れるバスケットのゲームシーンには、客席も毎回のように興奮して歓声が漏れるほどだった。
 最後は大勝利で終わらないところも、実話としての感動だ。
 胸の熱くなる作品だった。
【 2005年 8月31日/テアトルタイムズスクエア (新宿) 】





容疑者 室井慎次


 「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフ第2弾は、室井警視正が主人公のサスペンス。捜査の責任を取らされ逮捕された彼の奔走と、警察庁と警視庁との確執を描く。

【ストーリー】
 警視庁・室井管理官(柳葉敏郎)が、自らが指揮をとった殺人事件の捜査の責任をとらされ、逮捕されてしまう!
室井を救おうとする若き女弁護士(田中麗奈)。そして、警察の不正を暴くという大義名分をかざして徹底的に室井を追い詰める弁護士(八嶋智人)。そこに、警察庁と警視庁の確執が絡み、新城(筧利夫)や沖田(真矢みき)の尽力も虚しく、事態は最悪の状況に。室井の捜査への姿勢に心動かされた新宿北署の現場の刑事(哀川翔)たちは、さらに殺人事件の真相を追う・・・。
さらに、今まで語られることのなかった室井の過去が明らかになった時、室井はさらなる窮地に追い込まれる。

【データ】
上映時間 117分
製作年度 2005年
配給会社 東宝
監   督 君塚良一
出   演 柳葉敏郎/田中麗奈/哀川翔/八嶋智人/筧利夫/真矢みき/吹越満/佐野史郎/柄本明
個人的な評価 ★★★☆☆
 室井管理官の人物像だけを描き出した、「踊る大捜査線」 シリーズの中では異色の作品と言える。
 それだけにストーリーを重視した内容で、人間関係に頭を使い、推理を楽しみながら観る映画だった。
 しかし 「踊る〜」 シリーズの基本は脱していなかったので、逆にスリーアミーゴスの登場や警察署が教会だったことなどに違和感を感じた。そのあたりはもう少しリアルに描いても良かったのかも…
 夏休み最後の週末で、本日が公開初日。 よって、最終上映回にも関わらず劇場内は満席。 ポップコーンを買うのに長蛇の列だった。
【 2005年 8月27日/MOVIX三郷 】





亡国のイージス


 「戦国自衛隊1549」の人気作家、福井晴敏の原作を、阪本順治監督が映画化。鉄壁の防御を誇る海上自衛隊のイージス艦でのクーデター事件を通し“国防”の意味を問う問題作だ。

【ストーリー】
 東京湾沖で訓練中の海上自衛隊イージス艦「いそがぜ」で、艦長が何者かに殺害された。宮津副艦長は、先任伍長の仙石に、犯人が如月一等海士であると告げ、乗務員を艦から退去させる。しかし宮津は、某国の対日工作員、ヨンファと共謀し、特殊兵器「グソー」の照準を東京首都圏に合わせていた。その頃陸では、防衛庁情報局の渥美たちが対策に乗り出す。なす術を失った政府は、米軍の新型爆弾を使い、「いそかぜ」を空から消滅することを検討しはじめる。

【データ】
上映時間 127分
製作年度 2005年
配給会社 ヘラルド=松竹
監   督 阪本順治
原   作 福井晴敏
出   演 真田広之/寺尾聰/中井貴一/佐藤浩市/勝地涼/チェ・ミンソ/原田芳雄
個人的な評価 ★★★★☆
 「日本の “国” って何? 誇れる文化ってあるのかな? 何を守るんだろう…?」 今までまったく考えたことがなかったこのようなことを、この映画を観て少し考えた。 「日本人」と「国家」について、国防を通じて問題提起をしている作品だ。
 防衛庁が全面協力している映画とあってすべてにリアル感があり、迫力も満点。 また、登場人物たちの微妙な心の動きも良く描かれていた。
 コミックも小説も読んでいなかったので、人間関係で理解できなかった部分があったのと、自衛隊の組織をまったく知らないので、誰がどの程度エライのかが分からなかった。 事前学習が必要だったかな…?
 「最新鋭の設備を搭載した船… でも 『モールス信号』 と 『手旗信号』 が重要なアイテムとは…」と、妻の弁。  同感…
【 2005年 7月30日/MOVIX三郷 】





リンダ リンダ リンダ


 文化祭で、THE BLUE HEARTSの演奏に挑む女子高生バンドの奮闘記。国内の若手女優と韓国の個性派女優ペ・ドゥナが、絶妙のアンサンブルを披露する青春映画だ。

【ストーリー】
 文化祭を翌日に控えた、とある地方都市の高校。軽音楽部の女子3名、キーボードの恵、ベースの望、ドラムの響子は途方に暮れていた。文化祭ライヴに向けて練習を重ねてきたのに、ギターの萌が指を骨折。ブチ切れたボーカルの凛子と恵がバトルを演じ、バンドが空中分解してしまったのだ。3人が出演をあきらめようと思った矢先、部室のラジカセからブルーハーツの「リンダリンダ」が聞こえてくる。これやろうよッ!なぜか盛り上がってしまった女子たちは、成りゆきで韓国からの留学生・ソンをボーカルに誘い、猛練習を始めるが。

【データ】
上映時間 114分
製作年度 2005年
配給会社 ビターズ・エンド
監   督 山下敦弘
出   演 ぺ・ドゥナ/香椎由宇/前田亜季/関根史織/湯川潮音/山崎優子
個人的な評価 ★★★☆☆
 現代の女子高生は何事にも無関心で無気力、そして世間を斜めに見ているのかと思っていたが、どうやらそれは間違っていたようだ。
 音楽に恋愛、友情、一見冷めているようでも熱い気持ちを持って全力でぶつかる… そんな姿を観て、ある意味で安心をした。
 そして、殻を破って新たな自分に生まれ変わろうと努力している様は、心の底からエールを送りたい。
 爽やかな青春の1ページを綴った、『後味スッキリ〜☆』 の映画だ。
 映画館の中は BLUE HEARTS 世代のオヤジたちで混んでいた。自分と同じく、懐かしい曲と共に若かった頃を思い出していたのであろう。
 文化祭や学園祭に燃えていたあの頃に、戻りたいものだなぁ〜 しみじみ…
【 2005年 7月28日/シネセゾン渋谷 】





亀は意外と速く泳ぐ


 「スウィングガールズ」の上野樹里主演によるコメディ。ひょんなことからスパイとなった主婦の冒険を、観る者をクスリとさせる”ゆるい”笑い満載で描く。

【ストーリー】
 夫が海外赴任中の片倉スズメ(上野樹里)は、ペットの亀と単調な日々を送っている。幼なじみのクジャク(蒼井優)は、大胆でスケールの大きい女なのに・・・。自分の平凡さを嘆いていたある日、スズメはスパイ募集の張り紙を見つける。思わず連絡してしまったスズメを待ちかまえていたのは、ある国のスパイだという夫婦シズオ(岩松了)とエツコ(ふせえり)だった。むりやり活動資金500万円を渡されたスズメは“目立たないように平凡でいること”を強要される。

【データ】
上映時間 90分
製作年度 2005年
配給会社 ウィルコ
監   督 三木聡
出   演 上野樹里/蒼井優/岩松了/ふせえり/伊武雅刀/松重豊/要潤/村松利史/緋田康人
個人的な評価 ☆☆☆☆☆
 人は見かけによらず、何かしらの才能を持っているものだ。
 そして、平凡に生活することは非常に難しいことで、平凡な中に少しの刺激があると豊かな人生になるものだとつくづく感じた。
 上野樹里が演じる、どこにでも居そうな平凡で退屈なオトボケ主婦役は、なかなかのハマリ役だ。
 しかし、空回りの笑いと、心に残る感動・共感が皆無の作品なので、★はゼロ!
【 2005年 7月 8日/テアトル新宿 】





宇宙戦争


 スティーブン・スピルバーグ&トム・クルーズが、H・G・ウェルズの名作小説を映画化したSFスペクタクル。地球侵略を狙う異星人と、愛する者を守ろうとする人類の闘いを活写。

【ストーリー】
 異変は、アメリカ東部の町に起こった。立ちこめる暗雲から稲妻がほとばしり、落雷地点が脈打つように震動する。直後、人々の眼に信じがたい光景が映った。地中深くから巨大な三本足の“物体”が姿を現し、人間を手当たり次第に抹殺し始めたのだ。一部始終を目撃した港湾労働者のレイは、別れた妻から預かった息子と娘、ロビーとレイチェルを連れて町を脱出。安全な場所を探して車を走らせるが、“物体”は世界各地に同時多発的に出現していたのだった。人類が初めて体験する宇宙からの侵略。最期の時を前に、人々はただ怯えることしかできない…

【データ】
上映時間 117分
製作年度 2005年
配給会社 米/UIP
監   督 スティーブン・スピルバーグ
原   作 H・G・ウェルズ
出   演 トム・クルーズ/ダコタ・ファニング/ジャスティン・チャットウィン/ティム・ロビンス
個人的な評価 ★★★☆☆
 最初から最後まで、息をつくヒマさえ与えてくれないほどに、ハラハラ・ドキドキの連続だった。
 前置きもほとんど無く、最初から巨大で無敵な敵の出現に、絶望感を大きく植えつけられた。主人公たちと一緒に逃げ惑い、息を潜めてスクリーンに見入った。
 スティーブン・スピルバーグならではの構成と映像効果が存分に楽しめる作品だ。
 しかし、『インデペンデンス・デイ』(1996年・20世紀フォックス)を観た者にとって、「敵の攻略法は、結局またそれかよ〜!?」と思わせてしまう結末が残念だ。
【 2005年 6月29日/AMCイクスピアリ16(舞浜) 】





交渉人 真下正義


 「踊る大捜査線」シリーズの人気キャラクター、真下警視を主人公にした刑事アクション。地下鉄車両をジャックした知能犯と、交渉人の一触即発の心理戦が展開する。

【ストーリー】
 雪乃とクリスマス・イブのデートの約束をしていた警視庁交渉課準備室課長の真下は、その日の午後、突然、室井管理官から呼び出しを受ける。警視庁史上、最悪の緊急事態が発生。東京の地下鉄の最新鋭実験車両が何者かに乗っ取られたのだ!

【データ】
上映時間 127分
製作年度 2005年
配給会社 東宝
監   督 本広克行
原   案 君塚良一
出   演 ユースケ・サンタマリア/國村隼/寺島進/小泉孝太郎/柳葉敏郎/水野美紀/高杉亘/松重豊/八千草薫
個人的な評価 ★★☆☆☆
 TVの時から『踊る大捜査線』シリーズが大好きなので、とても楽しく鑑賞した。
 定番の登場キャラを見ると、「戻ってきたなぁ〜」と心が弾む。
 しかし、娯楽≠ニして楽しむだけの作品であり、芸術性や文学性は皆無。
 結末も疑問ばかりが残ってしまい、消化不良になる後味の悪い終わり方だ。
 地下鉄が通り過ぎる時の振動と轟音には、映画館ならではの迫力と臨場感があった。
【 2005年 6月25日/MOVIX三郷 】





50回目のファースト・キス


 アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア共演のラブ・コメディ。常夏のハワイを舞台に、奇妙な記憶障害をもつ女性に恋した青年の奮闘を、コミカルかつせつなくつづる。

【ストーリー】
 常夏のハワイで旅行者を次々とひっかけるプレイボーイ・ヘンリーは、ある朝カフェで地元の女の子ルーシーに声をかける。その場で二人はすっかり打ち解けたのに、翌日ヘンリーがルーシーに近づくと、彼女はなぜか冷たい態度。混乱するヘンリーに、カフェの店員が教えてくれる。彼女は一年前にあった交通事故の後遺症で、一晩寝ると前日起きたことをすべて忘れてしまう記憶障害なのだ、と。しかし彼女を本気で好きになったヘンリーは、翌日忘れられるのを覚悟の上で、毎日彼女を口説きはじめるのだが・・・。

【データ】
上映時間 99分
製作年度 2004年
配給会社 米/ソニー
監   督 ピーター・シーガル
出   演 ドリュー・バリモア/アダム・サンドラー/ロブ・シュナイダー/ショーン・アスティン
個人的な評価 ★★★★★
 深刻で切ないテーマのストーリーだが、常に陽気で思いやりのあるハワイのロコたちによって、明るくコミカルに仕上がった作品。
 笑いの中に涙あり。 久々に満足のいく1本だった。
 ラストシーンも感動的で、希望の光が見えたエンディングだ。
 一晩で忘れられてしまう彼女の気を引こうと、あの手この手でアプローチをする男の努力には笑えたが、「少しは見習って、妻に愛の一言でも囁かなくてはな…」と、少々反省。
 ワイキキでは見られないオアフ島のロコたちの生活ぶりと、美しいハワイの景色、そして利巧でかわいいセイウチやペンギンたちの姿も必見。
 唯一の難を言えば、字幕の日本語訳の数ヶ所に、「そんなこと言ってねぇ〜よ!」という部分があったことだ。
 
【 2005年 6月24日/シネマミラノ(新宿) 】





四日間の奇蹟


 「半落ち」の佐々部清監督&吉岡秀隆主演による感動のファンタジー。再起不能になった元ピアニストの青年と、彼を取り巻く2人の女性に訪れる奇跡の物語。

【ストーリー】
 岩村真理子(石田ゆり子)が働く小さな島の療養センターに、如月敬輔(吉岡秀隆)が千織(尾高杏奈)を伴ってピアノの慰問コンサートにやって来る。5年前、発砲事件に巻き込まれた敬輔は、千織の命を救った代わりに左手を負傷し、ピアニストとしての将来を断念したが、孤児となった千織を引き取り、生まれつき脳に障害のあるその少女から天才的なピアノの演奏能力を引き出していた。普段は人見知りの激しい千織だったが、明るく優しい真理子にはすぐに懐くのだった。

【データ】
上映時間 118分
製作年度 2005年
配給会社 東映
監   督 佐々部清
原   作 浅倉卓弥
出   演 吉岡秀隆/石田ゆり子/尾高杏奈/中越典子/松坂慶子/西田敏行/鳥羽潤
個人的な評価 ★☆☆☆☆
 簡単に予想のつくストーリー展開に驚きも無く、さらにゆったりと流れるピアノの調べで、とても眠くなる作品だ。
 仕事で疲れた週末の最終回で観ると、睡魔との闘いを強いられる。
 山場も無く、感動にも乏しい。
 涙を拭くハンカチも不要。
 角島(山口県下関市)の美しい風景だけが唯一の見どころ。よって★は辛うじて1個。
【 2005年 6月17日/MOVIX三郷 】





サハラ 〜死の砂漠を脱出せよ〜


 人気冒険小説を映画化したアクション。米国の特殊機関NUMAのエージェントにして冒険家のタフ・ガイが、サハラ砂漠で巨大な陰謀に挑む姿をテンポよく描出。

【ストーリー】
 冒険家、ダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)は、ナイジェリアとマリ共和国の間で発見された一枚の金貨に魅せられる。それは、南北戦争で忽然と姿を消した甲鉄艦の存在を示す鍵。ボスのサンデッカー提督を説得し、早速マリへと出発を決めるピットに、思わぬ同行者が現れた。疫病の感染源を調査しているWHOの医師、エヴァ(ペネロペ・クルス)だ。ピットはマリの村でエヴァと別れるが、何者かがエヴァの命を狙っていることを知り、後を追跡する…。

【データ】
上映時間 124分
製作年度 2005年
配給会社 米/ギャガ
監   督 ブレック・アイズナー
原   作 クライブ・カッスラー
出   演 マシュー・マコノヒー/ペネロペ・クルス/スティーブ・ザーン/ウィリアム・H・メイシー/ランベール・ウィルソン
個人的な評価 ★★★★☆
 ストーリー、テンポ、映像… なかなか良くできた娯楽作品だった。
 派手なアクションあり、ソフトな笑いあり、そして男のロマンあり…
 特にサハラ砂漠の美しい自然を大スクリーンに映し出しているところが、とても素晴らしかった。
 しかし、WHOの職員 ―― しかも女性医師が軍隊相手にあれほどまでに戦うかぁ?
 それに、伝染病汚染(と思われていた)地域に、あんな軽装で調査に行くなんて、無防備のにもほどがある。
 さらに一言… 
 エヴァさん、同行の博士はあんたのせいで命を落としたのに、男と浜辺でイチャついてるんじゃないよ!!
【 2005年 6月15日/MOVIX三郷 】





最後の恋のはじめ方


 ウィル・スミス扮するデート・コンサルタントが自らの恋に奮闘するラブ・コメディ。恋愛下手な男女が幸せをつかむまでを、軽妙な本音トークを交えて描く。

【ストーリー】
 ヒッチは、恋愛下手な人を手助けするコンサルタント。ある日、財団セレブのアレグラに恋したアルバートから依頼を受ける。何をやっても要領が悪いアルバートだが、アレグラへの想いは真剣だ。ヒッチのアドバイス通り、アレグラの注意を引いたアルバートは、彼女をデートに誘うことに成功する。一方ヒッチは、バーでゴシップ記者のサラと出会いデートにこぎつけるが、アレグラのスキャンダルを追っていたサラは、ヒッチの正体に気付き…。

【データ】
上映時間 118分
製作年度 2005年
配給会社 米/ソニー
監   督 アンディ・テナント
出   演 ウィル・スミス/エバ・メンデス/ケビン・ジェームズ/アンバー・バレッタ
個人的な評価 ★★★★☆
 人が人を好きになるのは、理屈や技術ではない…
 地≠出している人ほど、その人が最高に輝いて見える時であることを教えてくれた作品だ。
 軽妙なユーモアが全体に散りばめられ、笑いながら恋愛を考えさせられた。
 恋愛をするすべての人に、勇気と感動を与えてくれる映画だ。
 映像にもストーリー展開にも派手さはないが、常にスクリーンに惹きつけられ、二転、三転するラストシーンも面白かった。
【 2005年 6月 8日/MOVIX三郷 】





やさしくキスをして


 巨匠、ケン・ローチによる恋愛劇。国際結婚を題材に、愛を貫こうと奔走する男女の姿をさわやかに描出。主演の2人にはほとんど無名の俳優を起用し、リアルで瑞々しい演技を引き出している。

【ストーリー】
 スコットランドのグラスゴー。アイルランド人のロシーンは、カトリックの高校で音楽教師をしているが、ある日、教え子の兄カシムと出会い恋に落ちる。しかし、カシムの父は厳格なイスラム教徒で、同じイスラム教徒の従妹、ジャスミンを婚約者に決めていた。ロシーンに事実を打ち明けたカシムは、取り乱す彼女の姿を見て改めて愛を確信するが、着々と結婚の準備を進める家族を前に心は揺れ、やがてロシーンと別れる決意をする…。

【データ】
上映時間 104分
製作年度 2004年
配給会社 英.伊.独.スペイン/シネカノン
監   督 ケン・ローチ
出   演 エバ・バーシッスル/アッタ・ヤクブ
個人的な評価 ★★★☆☆
 無宗教の自分には新鮮な驚きを感じた作品だ。
 世界中には宗教や家庭、文化に束縛され、自由な意思で恋愛ができない人々がものすごい数でいるんだろうなぁ〜 とつくづく思った。
 重くて奥の深いテーマの映画だが、ストーリーは二人の純愛を爽やかに描いており、気軽に観れる作品だった。
 将来の希望が開けることを暗示する終わり方も、観ている者をホロリとさせる構成になっていた。
 主演のエバ・バーシッスルは顔は美人だが、女性としての魅力に少々欠けてたなぁ… 残念っ!!
【 2005年 6月 3日/アミューズCQN(渋谷) 】





メールで届いた物語(ストーリー)


 “メール”を題材にした4本の恋愛オムニバス。亡き恋人に手紙を送り続ける女性と、郵便配達員のせつない純愛をつづる加勢亮&相武紗希主演の「mail」ほか3本。

【ストーリー】
 頻繁に届く受け取り手のない手紙を、つい開封した郵便配達員。彼は受け取り手の友人になりすまし、手紙を書いた病身の少女を訪ねる(「mail」)。失恋を何年も引きずる葉子だったが、偶然届いたチェーンメールに奮起し・・・(「CHANGE THE WORLD!」)。居酒屋でヨタ話をする二人の会社員は、気になる女性の本心がわかる、いたずらメールを思いつく(「アボカド納豆。」)。携帯メールの架空請求で荒稼ぎしてきた柏木は、ある日病死した妻にそっくりな女性と出会う(「やさしくなれたら・・・」)。

【データ】
上映時間 104分
製作年度 2005年
配給会社 東映ビデオ
監   督 清水浩/伊藤裕彰/鳥井邦男/鈴木元
出   演 加瀬亮/相武紗季/吹石一恵/多部未華子/松尾敏伸/岡田義徳/大倉孝二/奥貫薫/北村一輝/原沙知絵
個人的な評価 ★★☆☆☆
 1作目は切なく甘酸っぱい純愛、2作目は平凡な日常からの脱却のヒント、3作目はグチャグチャになった人間関係の面白さ、そして4作目は現代の社会問題の中に生まれた、ほんの小さなやさしさ…
 これら4本の違った作品が、携帯メールを重要なアイテムにしながら、それぞれのメッセージを発している映画で、なかなか面白かった。
 1作目と3作目、2作目と4作目が、ストーリーの中でほんの少しだけリンクしている点に、オムニバスならではの小技が効いていた。
 しかし、2004年に公開された「恋文日和」(シネカノン)と少々重なってしまう部分が否めない…
【 2005年 5月26日/テアトル池袋 】





PTU


 香港の繁華街を舞台にした犯罪劇。ヒットメーカー、ジョニー・トゥ監督がパズルのように入り組んだ怪事件の行方を、夜の“闇”を強調した魅惑的な映像で描き出す。

【ストーリー】
 香港九龍半島、尖沙咀。未明に発生した強盗事件のニュースが警官の殉職を伝えている。同僚の訃報を背に、ホー隊長率いる機動隊=PTUのメンバーは、夜の繁華街のパトロールへと繰り出した。同じ頃、マフィアの大親分の息子と組織犯罪課の荒くれ刑事サァが食堂で鉢合わせ、乱闘騒ぎが勃発。PTUが現場へ急行すると、サァは乱闘中に拳銃を紛失してしまったことを打ち明ける。ホーはサァの失態の報告を留保し、夜明けまでに協力して拳銃を発見しようとするが、この一件を発端に、さまざまな思惑が真夜中の路地を迷走し始めるのだった。

【データ】
上映時間 88分
製作年度 2003年
配給会社 香港/パンドラ
監   督 ジョニー・トゥ
出   演 サイモン・ヤム/ラム・シュー/ルビー・ウォン/マギー・シュウ
個人的な評価 ★★☆☆☆
 ロマンスなし、ウイットに富んだ会話なし、感動的なシーンもなし、心に響くセリフもなし… それなのにスクリーンから目が離せない作品で、なかなか面白かった。
 ほんの数時間の香港が舞台になっているが、ストーリーのテンポの良さと内容の充実さは、観ている者を飽きさせなかった。
 しかし、最後に大きな疑問が残った…
 「最初から追いかけていた殺人事件は結局どうしちゃったの〜? 拳銃が見つかって、偶然に遭遇した紙幣偽造団(?)をやっつけたらそれで終わりかぁ? ちっとも一件落着してねぇよ!」
【 2005年 5月 6日/ユーロスペース(渋谷) 】





フレンチなしあわせのみつけ方


 仏の人気俳優イバン・アタルが妻シャルロット・ゲンズブールを主演に放つ監督作。ある夫婦の悲喜こもごもの日常を、仏流のエスプリを効かせてつづる小粋なラブ・ストーリー。

【ストーリー】
 自動車会社に勤めるヴァンサンは、不動産会社で働く妻のガブリエルと小学生になる息子のジョゼフとパリのアパルトマンで3人暮らし。子どもっぽいところもあるヴァンサンは妻を愛しているが、ここのところちょっと倦怠ムード。昔からの友人は、ホテルマンで家庭では夫婦喧嘩が絶えないジョルジュと、独身でいつも女性にモテモテのフレッドの2人。いい大人になっても3人で話すのは女性のことばかり。浮気を始めたヴァンサン、それに薄々気がついているが口には出さないガブリエル。果たして、みんなの幸せの行き先は?

【データ】
上映時間 104分
製作年度 2004年
配給会社 仏/ギャガ=アニープラネット
監   督 イバン・アタル
出   演 イバン・アタル/クロード・ベリ/シャルロット・ゲンズブール/アラン・シャバ
個人的な評価 ★★☆☆☆
 自分の気持ちに忠実になって愛を貫いた「東京タワー」(東宝)とは対照的で、夫婦や家族、そして現在の地位を捨て切れずに、パートナーを裏切りながらその幸せに執着する樣は、果たしてしあわせ≠ニ言えるのだろうか?
 表面的な幸せに固執するよりも、全てを投げ出して自分の気持ちに素直になることの方が、本当の幸せではなかろうか…
 とは言うものの、現実の世界では「東京タワー」よりも「フレンチな〜」なんだけど…
 夫婦と男女の心のすれ違いを描いたこの作品は、かなり奥の深い問題を浮き彫りにしていた。
 それにしても、フランス人の会話は下品過ぎるなぁ・・・ フランス人って、日常であんなことを本当に話してるのかぁ?
【 2005年 4月28日/シネ・アミューズ(渋谷) 】





マスク2


   ジム・キャリー主演で大ヒットを記録したコメディの続編。かぶった者を超人に変えるマスクのパワーをもつ赤ちゃんや犬など、ユニークな新キャラクターも登場。

【ストーリー】
 アニメ会社に勤めるティムは、妻のトーニャと平穏に暮らしていた。そんなある日、愛犬オーティスが水辺で奇妙なマスクを拾ってくる。それこそが、かぶった者の秘めた欲望を解放&増幅してしまう伝説のマスクだった・・・! 何も知らないティムは、そのマスクで会社の仮装パーティーへ。緑の怪人となって大騒ぎし、帰宅後はそのままトーニャとベッドイン。そして10ヶ月後に生まれた息子は、マスクの力を持ったスーパーベイビー・アルヴィーだった!

【データ】
上映時間 96分
製作年度 2005年
配給会社 米/ギャガ=ヒューマックス
監   督 ローレンス・グーターマン
出   演 ジェイミー・ケネディ/アラン・カミング/トレイラー・ハワード
個人的な評価 ☆☆☆☆☆
 軽薄さとテンポの良い笑いを誘う1作目に、親子愛を加えたストーリーになっていた。
 だが、中途半端に加えたために、笑いは半減…いや、それ以下で、親子愛の感動も皆無だった。
 笑いの要素も1作目の使い回しといった感じで、新鮮さがまったく無かった。
 この手の映画に過大な期待はしていないが、かなりガッカリだった…
【 2005年 4月21日/MOVIXさいたま(さいたま新都心) 】





恋の風景


 「金魚のしずく」の香港の女性監督、キャロル・ライによるせつない恋愛映画。恋人を亡くした女性が深い喪失感を乗り越えて、新たな恋を見出す姿を詩情豊かにつづる。

【ストーリー】
 病死した恋人サムが最後に描いた絵。その絵の風景を求めて、マンは香港から冬の青島にやってくる。マンはサムの親戚のトンの家に住み込み、働きながらその風景を探し求め始めた。そんな中、マンは絵本作家を目指しながら郵便配達をしている青年シャオリエと知り合う。マンの風景探しを手伝うシャオリエ。次第に2人の距離は縮まっていくが、サムを忘れることを恐れたマンは、シャオリエの思いを素直に受取ることができない。そして春が訪れた。

【データ】
上映時間 105分
製作年度 2003年
配給会社 香.中.日.仏/テレシスインターナショナル=ユーロスペース
監   督 キャロル・ライ
出   演 カリーナ・ラム/リィウ・イエ/イーキン・チェン
個人的な評価 ★★★★☆
 主人公・マンが最後に見せるほんの数秒の笑顔が、とても印象的で救われる思いのする映画だった。
 この笑顔を見るためだけの映画と言っても、充分な価値はある。
 登場人物が各々抱えているやり場のない心の苦しみを、見事なまでに映像で表現されていた。
 スクリーンいっぱいに広がっていた美しい桃(?)の花を見た後に、映画館を出たらそこには満開の桜並木が…
 映画の世界に自分が飛び込んでしまったような錯覚を感じた。
【 2005年 4月 8日/ユーロスペース(渋谷) 】





エターナル・サンシャイン


 「ヒューマンネイチュア」の監督&脚本家による異色ラブ・ロマンス。思い出を“消去”した元恋人同士のせつなくもおかしい運命を描出。主演はジム・キャリー。

【ストーリー】
 恋人同士だったジョエルとクレメンタインは、バレンタインの直前に別れてしまう。そんなある日、ジョエルのもとに不思議な手紙が届く。「クレメンタインはあなたの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように−」。自分は仲直りしようと思っていたのに、さっさと記憶を消去してしまった彼女にショックを受けるジョエル。彼はその手紙を送り付けてきた、ラクーナ医院の門を叩く。自分も彼女との記憶を消去するために…。

【データ】
上映時間 107分
製作年度 2004年
配給会社 米/ギャガ=ヒューマックス
監   督 ミシェル・ゴンドリ
出   演 ジム・キャリー/ケイト・ウィンスレット/キルスティン・ダンスト/イライジャ・ウッド
個人的な評価 ★★☆☆☆
 主人公の記憶の中が舞台なので、不思議な映像がたくさんあって面白かった。
 どんなにツライ思い出でも、それを消してしまってはいけない。
 そして、人は記憶を消してしまっても、また同じ相手に惹かれていくものなのだ。
 それにしても、彼女の記憶を消したその日に、再び同じ彼女と偶然に再会するなんて…
 もう少し期間があった方が現実的だと思うが…
【 2005年 3月29日/シネマ・ロサ(池袋) 】





ナショナル・トレジャー


 全米で大ヒットを記録したニコラス・ケイジ主演のアクション・アドベンチャー。太古の秘宝の謎を解き明かそうとする男女の命がけの冒険がノンストップで展開する。

【ストーリー】
 4千年の歴史を誇る伝説の秘宝。幾多の戦乱を逃れ、フリーメイソンに守られてきたこの秘宝は、1779年、独立戦争中のアメリカで忽然と痕跡を絶った。秘宝の行方を三代に渡って追い続けてきたゲイツ家の末裔ベン・ゲイツは、その封印を解く鍵がアメリカ独立宣言書にあることを突き止める。ゲイツは公文書館の美人博士アビゲイルに面会を求めるが、彼女はゲイツの情報を信じようとしない。その頃、秘宝を我が物にしようと企む野心家イアンの魔手が宣言書に迫っていた。ゲイツはイアンの裏をかき、宣言書を盗み出す計画を立てるが。

【データ】
上映時間 131分
製作年度 2004年
配給会社 米/ブエナ・ビスタ
監   督 ジョン・タートルトーブ
出   演 ニコラス・ケイジ/ダイアン・クルーガー/ショーン・ビーン/ジャスティン・バーサ
個人的な評価 ★★★☆☆
 現代版・インディージョーンズと言った感じのお宝探し♂f画。
 テンポの良いストーリー展開と、所々にじんわりと笑わせるシーンがあり、娯楽作品としては頭を使わずに楽しめる映画だった。
 アメリカの歴史観光もできて一石二鳥だ。
 ただ、暗号や謎があまりに簡単で素早く解けてしまうのがちょと…
 もう少し悩めよ〜! もうちょっと困難にぶつかれよ〜! と思ってしまった。
 そんなに簡単にお宝が見つかるのなら、この200年間は何だったの?
【 2005年 3月24日/MOVIXさいたま(さいたま新都心) 】





きみに読む物語


 ニコラス・スパークスのベストセラー小説を映画化した正統派の青春ラブ・ロマンス。身分違いの若い男女の愛の軌跡が、ある老人の回想を通して詩情豊かにつづられる。

【ストーリー】
 療養生活を送る老婦人(ジーナ・ローランズ)の元に、足繁く通う老人(ジェームズ・ガーナー)が、物語を読み聞かせる。それは、1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出逢い、恋に落ちる。けれど、娘の将来を案じる両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻されてしまう。ノアは365日毎日手紙を書くが、一通の返信もないまま、やがて、第2次世界大戦が始まる…。

【データ】
上映時間 123分
製作年度 2004年
配給会社 米/ギャガ=ヒューマックス
監   督 ニック・カサベテス
原   作 ニコラス・スパークス
出   演 ライアン・ゴズリング/レイチェル・マクアダムス/ジーナ・ローランズ/ジェームズ・ガーナー
個人的な評価 ★★★★★
 あんな風に愛したい、あんな風に愛されたい… そして、あんな風に人生を終えたい…
 感動の純愛ストーリーだった。映像も美しく、文句なしの作品。
 最後の最後で愛の奇跡が起き、涙無くしては観られなかった。
 何の障害も無く、ふわふわ〜んと結婚した我が夫婦。
 もし妻が痴呆症になったら、読み聴かせるようなラブストーリーが無いなぁ…  困った…
  
【 2005年 3月10日/シネマ・ロサ(池袋) 】





ビフォア・サンセット


 '95年の「恋人までの距離」の監督&主演トリオが再結集した続編。9年前に忘れがたい一夜を過ごした男女が、恋や人生を語る姿をリアルタイムの進行で描く。

【ストーリー】
 ウィーンで14時間を共に過ごしたアメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人のセリーヌ(ジュリー・デルピー)。半年後に会う約束は適わないまま、9年の月日が流れた。その時の経験を小説にしたジェシーは、パリの有名書店で行われた朗読会に出席し、セリーヌと再会する。驚きと喜びを分かちあう2人だが、ジェシーには帰国のフライトが迫っている。空港へ向かうまでの85分間、ジェシーとセリーヌは散歩にでかけ、9年前の思い出や現在の生活、お互いの今の気持ちを語りあっていく。

【データ】
上映時間 81分
製作年度 2004年
配給会社 米/ワーナー
監   督 リチャード・リンクレイター
出   演 イーサン・ホーク/ジュリー・デルピー
個人的な評価 ☆☆☆☆☆
 主人公の二人が再会をして別れる直前までの85分を、そのまま♂f像にした異色の作品。
 映像としては何のヒネリもなく、パリの町を散歩しながらの会話シーンが延々と続くだけ。
 共感できるセリフもいくつかはあったが、映画としてはイマイチかな…
 会話の内容も「欧米人カップルって、こんなことをいつも話しているのか!?」と思わせるようなオープンなもので、少し引いてしまった。
 ストーリーの途中でエンドロールが流れる終わり方は、「えっ、マジ? これで終わり!?」と、消化不良になる映画だ。
【 2005年 2月 7日/ガーデンシネマ(恵比寿) 】

 −補足−
 前作「恋人までの距離(Befor Sunrise)」をDVDで観た。
 こちらは会話に奥があり、心に響くセリフもあって、とてもよくできた作品だと感じた。
 映像的にも観ていて面白かった。
 【2005年4月30日】





アレキサンダー


 歴史上初の世界征服を成し遂げたアレキサンダー王の、32年の生涯を綴った大作。20歳で王になった男の愛憎、野心、孤独などを描き、謎めいた人物像を浮き彫りにした作品。

【ストーリー】
 紀元前356年、マケドニア王フィリッポスと妻オリンピアスの間に生まれたアレキサンダーは、両親の確執に晒されながら、文武に長けた青年へ成長する。アレキサンダーが20歳になった年、フィリッポスが暗殺された。王位を継いだアレキサンダーは、西アジアとエジプトを制覇し、宿敵ペルシアとの戦いに勝利する。さらに東へ進もうとするアレキサンダーだが、この遠征は、臣下や友人、そして母オリンピアスとの関係を揺るがせていく。

【データ】
上映時間 173分
製作年度 2004年
配給会社 松竹/ヘラルド
監   督 オリバー・ストーン
出   演 コリン・ファレル/アンジェリーナ・ジョリー/アンソニー・ホプキンス/バル・キルマー/ジャレッド・レト
個人的な評価 ★★★☆☆
 世界史をよく知らない自分にとって、少々ストーリーが難しかった。
 最初のうちは、字幕を読んで考えているうちに映像がどんどんと変わり、付いていくのがやっとだった。
 スケールの大きな戦闘シーンは圧巻で、それを鳥の目から見たカメラワークは凝っていて面白い。
 あの時代に「民族融合」や「支配からの開放」を求めて遠征したことに、アレキサンダー大王の偉大さを改めて知った。
 でも、ホモだったとは…
【 2005年 2月 5日/シネマシティー(立川) 】





雨よりせつなく


 人気ファッションモデル、田波涼子の映画デビューとなるせつないラブ・ストーリー。原作は平原綾香のヒット曲「Jupiter」の作詞家として知られる吉元由美の短編小説。

【ストーリー】
 広告代理店のマーケティング部でバリバリと働いている水野綾美は、現在27歳。結婚を間近に控えた親友に「将来のことをもっと考えなさい」とせっつかれても、落ち着いた雰囲気の彼女は笑顔で受け流す。しかし内心では、結婚をあきらめ仕事に生きる道も考え始めていた。そんなある日、綾美はフリーマーケットで見かけたのをきっかけに、同じ会社に勤める倉沢彰夫に興味を持ち始める。2人は徐々に近づいていくが、倉沢には悲しい思い出があった…。

【データ】
上映時間 87分
製作年度 2004年
配給会社 「雨よりせつなく」アソシエイツ
監   督 当摩寿史
原   作 吉元由美
出   演 田波涼子/西島秀俊/黒坂真美/深浦加奈子/綾田俊樹/笹野高史
個人的な評価 ★☆☆☆☆
 どこにでも居そうなOLの、どこにでもありそうな恋愛ストーリーには、極めて現実的で親近感を持った。
 しかし、結末までどこにでもありそう≠ネ終わり方だったので、見終わった時に 「で?」 と聞きたくなってしまうほどだ。
 3年後の再会シーンにはドンデン返しを期待していたのだが…
 何を見せたくて、何を言いたいのかが、凡人の自分には理解不能な作品だった。
【 2005年 2月 1日/シネ・アミューズ(渋谷) 】





パッチギ!


 井筒和幸監督作品の青春恋愛活劇。1960年代後半を舞台に、日本と在日朝鮮の高校生がおりなす笑いと涙と恋のドラマを、井筒監督ならではのタッチで描いた作品。

【ストーリー】
 グループ・サウンズ全盛の1968年。京都府立東高校の空手部と、朝鮮高校の番長・アンソン一派は、激しく対立していた。アンソンの妹で、フルートが得意なキョンジャに心を奪われた、東校の康介は、彼女が奏でる美しい曲が、「イムジン河」という朝鮮半島に思いを馳せた歌だと、音楽に詳しい坂崎に教えられる。キョンジャと親しくなりたい一心で、康介は、ギターの弾き語りで「イムジン河」を練習し、朝鮮語の独学を始める。

【データ】
上映時間 119分
製作年度 2004年
配給会社 シネカノン
監   督 井筒和幸
出   演 塩谷瞬/高岡蒼佑/沢尻エリカ/真木よう子/オダギリジョー
個人的な評価 ★★★☆☆
 爽やかな感動を呼ぶ映画だ。
 60年代後半の若者たちはエネルギッシュだった。。破天荒だが世界を真っ直ぐに見つめ、自分の信念に基づいて行動していた。そして、家族や友達、恋人を何よりも大切にする。そんな彼らの生き方に、元気をもらった。
 時代設定は約40年前だが、民族問題や世界情勢など、現在の我々への重要なメッセージが作品には込められていた。
 主人公が惹かれ合うまでの心の葛藤を、もう少し繊細に描いて欲しかった。
【 2005年 1月28日/ワーナー・マイカル・シネマズ板橋(東武練馬) 】





東京タワー


   直木賞作家・江國香織の小説を、黒木瞳と岡田准一主演で映画化。対照的な2組の人妻と青年カップルそれぞれの“純愛”を描く、おしゃれな都会派ラブ・ストーリー。

【ストーリー】
 売れっ子CMプランナーの妻、詩史(黒木瞳)は、20の年齢差がある透(岡田准一)と出会い、恋に落ちた。それから3年、透と詩史は密やかな愛を重ね続けていた。透の友人である耕二は、同世代の恋人がいながら、主婦の喜美子と付き合い始める。夫への不満を爆発させる喜美子も、耕二の目には愛おしく映る。しかし、求め合う気持ちが強まるにつれ、心の均衡は崩れていく。やがて二組の恋人たちに、ひとつの終わりが訪れる。

【データ】
上映時間 126分
製作年度 2004年
配給会社 東宝
監   督 源孝志
原   作 江國香織
出   演 黒木瞳/岡田准一/松本潤/寺島しのぶ/岸谷五朗/平山あや
個人的な評価 ★★☆☆☆
 激しくもせつない純愛を、美しく表現した作品だった。
 気持ちとは裏腹な態度と言葉… そのつらさが観る側にも痛いほどに伝わってきた。
 ストーリーはどうでもよかったが、映像がとても美しく、印象的なセリフも多い。そして、東京の四季・夜景も見もの。
 流石はジャニーズ主演の映画だけはある… と感心した。
 主演の黒木瞳がとってもキレイだった〜 自分と同い年には見えない…
【 2005年 1月21日/MOVIXさいたま(さいたま新都心) 】




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